古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

2019-09-15から1日間の記事一覧

谷間の雪(たにまのゆき) Tanima-No-Yuki

登場年:天保12年 葉形:楕円形。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:暗緑色 斑芸:蝶(中・若緑)、谷(太・薄緑) 成葉は葉脈髭が現れることもある 襟合せ:普通 江戸時代からあるとても古い品種で、不思議な輝きの葉です 江戸時代の品種は泥軸で、その後改…

天鈴殿(てんすずでん) Tensuzuden

登録年:昭和18年 葉形:楕円形。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:千歳緑 斑芸:谷(中・薄緑)、玉(中・若緑)、髭(葉脈) 斑芸変化:玉の大小と濃淡 特記:葉柄部から薄緑の葉脈髭が出現することあり 襟合せ:普通

鶴と亀(つるとかめ) Tsuru-To-Kame

葉形:楕円形。表面は平坦 葉肉の厚い輝葉 葉色:鉄色 斑芸:蝶(細・長・千歳緑色)、谷(細)、髭(緑青色の葉脈髭)、亀甲(葉脈) 特記:亀甲が凹凸になる 襟合せ:深い。下反り。襟部に波 平らな表面に浮かび上がる細かい亀甲の打ち出しが立体感を出し…

銀輝晃(ぎんきこう) Ginkikou

登録年:平成17年 平成5年 作出 葉形:楕円形。葉先は下へ垂れる 葉肉の厚い絹葉 葉色:暗緑色 斑芸:玉(大・深川鼠色)、亀甲(葉脈)、霰斑(深川鼠色)、胡麻斑(深川鼠色), 砂子斑(深川鼠色)、流れ斑(深川鼠色) 特記:玉以外の部分に砂子斑が入る…

細辛の逆芸 

細辛の葉は基本的に濃い緑が地色です。そこに様々な薄い緑の斑がのって葉模様が形成されます ですが、一部、薄い緑の葉に濃い緑の斑がのることがあります。それを「色が逆元している芸」逆芸といいます ↓通常の芸 ↓逆芸 芙蓉錦 ↓千代の寿 逆芸が本芸の品種 →…