古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

水やりの事と細辛の最新状況色々

今までナチュラルに書き忘れていた冬の水やりのこと

念のため、書き足しておきます

 

こちら、クターンとなっております

過去に水切れでこうなる。こうなったら潅水。と書きましたが、

冬はちょっと注意です

この3鉢は誰も水切れしていません

劣化でよくこうなります

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↓触ってみると一目瞭然

まだ水があるものは葉や軸に手ごたえがあります

クニャクニャしていて手ごたえのないものは水切れなので潅水が必要です

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↓上記の株とは別物ですが、潅水して30分もすればこの通り

クターンとした状態からあっという間にシャキーン(`・ω・´)としてきます

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細辛栽培にはスキンシップ必須です☆

 

 

 

つれづれなくはないけど、目にうつりゆくしょうもない発見をそこはかとなく書いていきます

 

↓友白髪(ともしらが)

亀甲がきれいなピンクに染まってきました

だがしかし

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葉先は染まっていません

実は、撮影のために葉先を鉢の手前に出しましたが、今まで葉先だけ鉢の向こうに隠れていました

で、日光はこちら側から当たります

当たらないところだけ染まらなかったんですね~

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ということは、半分だけ太陽に当てて紅葉させるという遊びもでき・・・

いや、そんなに面白くもないな・・・・・・

 

↓玉桜さんも桜色に染まってきました

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天平殿もついに。ピンクになっても相変わらずゴツいっす

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↓吉法師

わりと早くから染まり始めたけど、まだジワジワ染まってきてます

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↓春瓏(しゅんろう)

きれいな葉っぱは完全に召されました

せっかくの美人さんなのに美しく老いることはできませんでした

次はいつ会えるかな

(春瓏は万秋楽(ばんしゅうらく(未登録))という品種に図が出たもの)

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↓バランスよくできた株も劣化でこんな事に・・・・・・

水切れではないです

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↓鉢から決壊した天の川f:id:megumiio:20210116182302j:plain

 

↓すっかり色褪せてしまいましたが、わりと「美しく老いた」部類には入るのかなと

白髪の老紳士のイメージ(え?違う?)

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↓瑞玉宝(ずいぎょくほう)

これが一般的な劣化のイメージ

普通のおじさんおばさんってとこですかね?

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↓摺墨(するすみ)

無地シリーズの中で断トツの地黒さんなんですが、劣化で薄く・・・・・・

アイデンティティ(黒さ)捨ててきよった

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↓ある意味特別に目をかけている株:牛タン(仮)

劣化しても

かわヨ

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[ちょっと劣化色々]

真冬でもちゃんと観賞できる植物ですよ。ということで

↓御所桜(ごしょざくら)

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↓品種色々寄せ植え

小さい子たちも頑張ってます

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↓地球宝(ちきゅうほう)

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↓玉鳳(ぎょくほう)

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↓不知火(しらぬい)

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↓金牡丹(きんぼたん)

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↓玉霰(たまあられ)

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[ほとんど劣化してない化けm・・・美魔女たち]

「老い?なにそれ。あたしたちは永遠の命を生きるのよ~!」

そんな声が聞こえてきそうです

↓鳳来の華(ほうらいのはな)

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↓千代田錦(ちよだにしき)

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↓伊達扇(だておうぎ)

本芸ではなく幼葉です

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↓錦星(きんぼし)

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↓春粧(はるのよそおい)

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↓福恵比寿(ふくえびす)

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↓唐牡丹(からぼたん)

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↓雪光殿(せっこうでん)

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↓おかめ

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全員、切り取られるその瞬間まで美しい姿を見せ続けてくれそうです

 

おまけ

↓白雪の秋葉

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↓羽衣の秋葉

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できそこない感がかわいい2枚でした~♪

 

↓こっちは花のできそこない

開くのかな?このままかな?

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細辛はカンアオイの子孫なので基本的に常緑の植物です

ですが、紅葉したり劣化したりと一年間でどんどん変化します

そしてその変化も葉っぱごとに個性があります

一年中美しいままなのが一番ですが、そんな変化も諸行無常と受け入れ、それも趣として楽しんでいただけたら幸いです

冬の老いと別れの後には新しい出会いが待っていますから