最近あるルートで入手した株(ルートはナイショ)
いい葉が4枚ついていて花も2つあります
軸がぐいーんと下に向かって曲がっているのはこの時期よくあること
徒長はしているもののきれいな葉だなあと観察しながら、何気なく葉っぱを触って・・・・・・
・・・やわらかい・・・だと・・・!???
全ての葉と軸を触ったら4本ともクニャクニャです
水切れかな?と思い土を触ってみるとしっとり
水切れの可能性はゼロ
これは普通じゃない
父を呼んで即ポットからあけました
それがコチラ↓
おわかりいただけただろうか・・・・・・
根っこ、一切土の中に隠れていませんからね
出ているので全てです
地上部の立派さと根っこのボリュームのアンバランスがすごいです
チワワの体にセントバーナードの頭部がついてるみたい
花が2つもあるので、秋以降にこうなったのか・・・
ちょっとよく分かりません
父いわく、水でなんとか生きてるだけとのこと
たまたま水が合ってるだけで、管理者の手が変わったら間違いなく枯れます
撮影用に並べながら静かに怒っていたのでそうとうひどい状態のようです
大きな4枚の葉っぱにしっかり水を行き渡らせるだけの根っこが無いので、あんなに水切れしたようにクタンクタンになっていたわけです
そりゃそのうち枯れるわ
開花期は花がついていれば安心な株だと以前に書きましたが、そうとは言い切れなさそうなのを今回で知りました
んで、ここからが本題
愚痴だけの無意味な記事を書くつもりもないし、さらすための記事でもない
意味のある記事を目指してますので(内容が無いような記事にはしません☆)
間違いなく枯れるとは書きましたが実は方法があります
キーワードはバランス
この根っこじゃ大きな葉っぱ4枚は支えきれません
だから、葉っぱを減らせばいいんです
根っこに見合った葉の大きさや枚数を残してあとは切り落とします
まず最初に処分対象になるのは一番大きくて立派な葉
たいてい本芸のメインの葉です
だってそれが一番負担になってる金食い虫だから
あとはこの根っこのボリュームだと小さめの葉1枚がせいぜいです
バランスと言われても分かんねーよと思った方は
とりあえず小さい葉1枚残してあとは全部切り落とせば大抵間違いないです
ただ、小さい葉といっても、豆粒のような大きさで芸も何も分からない葉を残してもしょうがないです
簡単に言えば、
「水切れ具合が分かる程度にちゃんと軸の長さがあって、小さいけどせめてなんとなくでも品種が分かるくらいの芸をしている葉」
が理想です
品種を把握する意味でも、どんな時でもせめて1枚は残しましょう
葉を1枚残すことでいわゆる術後の容体悪化も早期発見できる可能性があります
↓植え付けてから数日後
多少柔らかいものの、葉の軸はクタンクタンではなくなりました
体内の水不足が解消され始めています
今までみんなで取り合いだった水分や養分が、花やその横の新芽にしっかりまわることでしょう
あとはこれから無事根っこが増えていくのを祈りながらお世話していきます
ただ、来年の葉はおそらくきちんとした本芸は出ないでしょう
出る可能性もゼロではありませんが、期待はしない方がいいです
生きているだけで良しとします
決してたっぷりの肥料などで追い立てることなくじっくりじっくりと見守っていきます
ついでに、植物を郵送するとき、ポットのままの方がいい植物もあるかもしれませんが、細辛に関しては抜き苗で郵送するべきだというのが我が家の持論です
特に地上部から異常を発見できない人が送る場合、受け取った側は受け取ってから気が付くか、植え替えて初めて気が付くか、最悪なのは植え替えずに分からないまま枯らしてしまうかというリスクがあります。抜き苗にすればその場で大抵は異常に気付くことができます。受け取った側もすぐ根っこチェックして自分の好きな土で植えることができます。我が家でも郵送する場合、根っこの確認も兼ねて必ず抜き苗で送ります。
水苔できちんと巻けば真夏以外は大丈夫です。もしくは、直前に植え替えするなどで最低限根っこの確認は必要かと思います。ポットごと到着してあけてみたらめちゃくちゃいい状態だったのも何度も見たので、自身の自信次第だとは思いますが。
どの品種も数が少ない細辛
愛好家も少ない細辛
いい状態で新しい栽培者の元へ行って枯らすことなく無事増やして頂き、細辛を後世まで無事生き残らせて欲しいと心から願います
おまけ
見た目がクタンクタンになるこの時期の、本当のクタンクタンとの違い
軸が倒れこんで見た目は水切れみたいです
↓でも触るとすぐ分かります
通常の状態なら葉っぱや軸を持ち上げると芯が通っているようにバリカタです
無理に持ち上げようとすると根元から折れそうです
もし、柔らかくて簡単に持ち上がる・持ち上げてもそこを支点にクターンとたれる場合、水切れかそれが無ければ何かしらの異常があります
触りすぎも良くはないけど、触る癖をつけるのもありかもしれません
今回はその「触る癖」に助けられました