古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

続・株分け ゴツイ芋との再会 

2019年秋の交換会で入手した葵錦

ゴツゴツの芋とビミョーな根っこだった葵錦

ずっと中がどうなっているか気になっていた葵錦

↓根っこが出てきたのでチェックがてらに植え替えました

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まだボリュームは物足りないけど、ほぼ全ての根っこが白い新しい根っこに置き換わりました

ただ、葉形も斑芸も甘いので葵錦の本芸として撮影できるまでもう少しかかります

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↓入手したばかりの頃

ボリュームはありますが、きれいな根っこの割合が低すぎる

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↓芸はちゃんと葵錦の芸をしています

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↓相変わらずゴツい芋

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↓当時の芋の写真

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本当なら、芋の古い側(下の方)からも根っこが出ていいはずなんですが・・・

出る気配はありません

そこで

あえて株を割って発根を促していきます

ショック療法的な?

↓ピンセットの先が切る場所

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↓その裏側

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↓芋がYの形をしているので右のツノを切り落とす感じです

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↓切除後

こんなデカい切り口初めて見ました

なんというか・・・

芋かよ!!

(呼び名は)芋だったわ

 

畑から回収されてた自然薯がこんな感じだったような

色といいゴツゴツ感といい

切り口の白さといい

すりおろしたら美味しいトロロができそうです(できません)

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↓大きい方:切り口

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↓大きい方:裏側

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小さい方:切り口

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小さい方:裏側

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これで、人間の思惑通りにいい芸といい根っこを繰り出してくれればいいですが

納得の芸が出たら写真載せます

 

株分け例①

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ど真ん中で割ります(ピンセットの先)

両側に根っこがほぼ均等に残ります

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株分け例②

これもどこで割るか一目瞭然タイプ

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根っこが密集しているので、根っこまで切ってしまわないように、しっかり根っこをほぐしたのち芋だけを切ります

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↓切り離した大きい方

これ以上割れなくもないですが、芋が塊に近い形なのでもっと切りやすくなったら割ります

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↓勝手に分裂した株

もともと3つで1つでした

植え替えのときに右の株から真ん中の株がするんと取れ、さらに左の株がするんと取れました

芋が独立していてどこも本体とつながっていない場合、根っこが軽く絡まっているだけなので軽く引っ張るとする~んと取れてきます

よくあることです

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また使える株があったら記事にします