古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

2020-02-18から1日間の記事一覧

黒牡丹鯰斑(こくぼたんなまずふ) Kokubotan-Namazufu

※間違えて不知火の写真を使っていたので訂正致します 登録年:昭和21年(銘鑑に掲載されたのは平成21年から) 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の薄い輝葉 葉色:暗緑色 斑芸:霰斑(灰緑色)、胡麻斑(灰緑色)、切り斑(灰緑色)、流れ斑(灰緑色) 斑芸変化:…

黒牡丹霰斑(こくぼたんあられふ) Kokubotan-Ararefu

↓斑が消えた状態 ↓葉縁が巻く 登録年:明治31年 葉形:円形、表面は椀形 葉肉の厚い輝葉 葉色:深緑 斑芸:胡麻斑(萌黄色) 斑芸変化:胡麻斑の多少 斑の数は少なく、出現しない年あり 特記:葉の縁が内側に反る 打ち出しがある 襟合せ:深い 黒牡丹シリー…

黒牡丹(こくぼたん) Kokubotan

登録年:天保12年(1841年) 葉形:楕円形、全体が下へ反る 葉肉の厚い輝葉 葉色:深緑 斑芸:無芸(打ち出しあり) 襟合せ:普通 天保12年の銘鑑は国立図書館所蔵のため勝手に写真を掲載できないので、代わりに弘化3年(1846年)の銘鑑を載せておきます

国王殿(こくおうでん) Kokuou-Den

登録年:昭和17年 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:灰緑 斑芸:蝶(中・若緑)、谷(中・白緑)、玉(中・薄緑)、洩れ斑(薄緑・少ない) 特記:玉冠の芸で襟合せ不良 襟合せ:開く

晃明殿(こうめいでん) Koumeiden

斑が少ない為、地色の覆輪のように見える 登録年:昭和21年 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:鉄色 斑芸:亀甲(粗・若緑)、谷(細・若緑)、霰斑(薄緑)、胡麻斑(薄緑)、砂子斑(薄緑)、切り斑(薄緑)、流れ斑(薄緑) 特記:霰斑・胡麻…

興亜の光(こうあのひかり) Koua-no-Hikari

亀甲がより太く、葉縁まで出現している上芸の状態(一過性) 登録年:昭和21年 葉形:楕円形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:深緑色 斑芸:亀甲(中密・薄緑)、谷(細・薄緑) 特記:亀甲は太い 葉縁まで亀甲が届かない 襟合せ:深い。襟部に波 昭和21年…