古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

2019-08-04から1日間の記事一覧

白雪(しらゆき) Shirayuki

↑ 初代株 ↑ 斑の数・大きさ・出方が違うことでここまで雰囲気が変わる 発生親:大斑泰山(実生) 葉形:卵形。表面は平坦。襟部に波 葉肉の厚い毛葉 葉色:鉄色 斑芸:蝶(大・薄緑)、下がり藤(長・中)、霰斑(薄緑)、胡麻斑(薄緑)、砂子斑(薄緑)、…

三笠(みかさ) Mikasa

枝谷が多く出て、非常にいい芸の葉 ただし、蝶と 各種の斑の出現が今イチ 登録年:1944年(昭和19年) 葉形:大形の卵形葉。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:暗緑色 斑芸:二重蝶(大・薄緑)、谷(中・白緑色)→枝谷、髭(普・白緑色)、下がり藤(長・大…

羽衣(はごろも) Hagoromo

2022/7 千鳥の説明と写真が違っていたので訂正しました ↓ 地色の葉脈亀甲がくっきり出る株がある この場合、千鳥(ちどり)と呼んでいる 葉形:中形の楕円形。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:暗緑色 斑芸:亀甲(紺亀甲・地色)、霰斑(深川鼠)、胡麻斑(…

千代田錦(ちよだにしき) Chiyoda-Nishiki

登録年:1941年(昭和16年)→昭和60年再登録 流通が少ない為一度名鑑から消え、また斑芸が多少変わったため再登録 葉形:大形の円形葉。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:深緑色 斑芸:亀甲(中密)、玉(中・薄緑) 斑芸変化:玉の大小 特記:玉とは言い難い…

朝陽(ちょうよう) Chouyou

↓一枚だけ逆芸の逆芸に(通常芸) この状態になると亀甲の存在がはっきり分かる 登録年:1941年(昭和16年) 葉形:中形の楕円形葉。表面はひねる 葉肉の厚い毛葉 葉色:薄緑色(逆芸) 斑芸:亀甲(密・薄緑)、霰斑(緑青色)、胡麻斑(緑青色)、切り斑(…

蘇雪(そせつ) Sosetsu

↓蝶の出現が甘い 発生親:白楽天 葉形:中形の卵形葉。葉縁は下方へ反る 葉肉の厚い毛葉 葉色:深緑 斑芸:二重蝶(大・浅緑)、谷(中・薄緑)、髭(細・薄緑)、霰斑(若緑)、胡麻斑(若緑)、砂子斑(若緑)、切り斑(若緑)、流れ斑(若緑) 特記:胡麻…

螢雪(けいせつ) Keisetsu

発生親:優宝×千代田の松 実生選抜による 葉形:卵状楕円形。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:深緑 斑芸:蝶(大・白緑)、下がり藤(長・広・薄緑)、霰斑(薄緑)、胡麻斑(薄緑)、砂子斑(薄緑)、切り斑(薄緑)、流れ斑(薄緑) 特記:霰斑・胡麻斑が…