古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

羽衣(はごろも) Hagoromo

2022/7 千鳥の説明と写真が違っていたので訂正しました

 

f:id:megumiio:20190804165058p:plain

↓  地色の葉脈亀甲がくっきり出る株がある

この場合、千鳥(ちどり)と呼んでいる

f:id:megumiio:20191122135200j:plain

 

 

葉形:中形の楕円形。表面は平坦

葉肉の厚い毛葉

葉色:暗緑色

斑芸:亀甲(紺亀甲・地色)、霰斑(深川鼠)、胡麻斑(深川鼠)、砂子斑(深川鼠)、切り斑(深川鼠)、流れ斑(深川鼠

特記:深川鼠の霰斑・胡麻斑・砂子斑が全面を覆い、切り斑・流れ斑となっている

   各種の斑により地色の葉脈亀甲が浮かび上がる

襟合わせ:深い

 

新品種にカテゴライズしていますが、正確にはとても古い品種で

細辛の管理をしている連合会の方では絶種扱いとなっています

いつかまた登録する日がくるかもしれない・・・

ちなみに、江戸時代にあった羽衣は葉裏が紫色(昼夜と言う)なので、今あるものはそれが改良されたものだと思われます