古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

2019-08-28から1日間の記事一覧

金鳳錦(きんぽうにしき) Kinpounishiki

登録年:昭和17年 葉形:中型の楕円形葉。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:千歳緑 斑芸:谷(細・薄緑)、黄亀甲(粗・若緑) 襟合わせ:深い 金城冠の白谷ver.で、レモンイエローのような黄色がかった亀甲が美しいです 似た品種に鳳来の華(ほうらいのはな…

安土の誉(あづちのほまれ) Azuchi-No-Homare

↓他の品種と並ぶとその地色の濃さがより浮き彫りになる 昭和55年 作出 葉形:円形。葉縁は下方へ反る 葉肉の厚い絹葉 葉色:褐返し(かちがえし) 斑芸:二重蝶(大・若緑)、谷(太・薄緑)、胡麻斑(薄緑)、砂子斑(薄緑)、切り斑(薄緑)、浅斑(浅緑)…

最中の月(まなかのつき) Manaka-No-Tsuki

斑入りの葉 登場年:1846年(弘化3年)(推測)→昭和62~63年に再登録 葉形:中型の卵形葉。葉縁が下方へ反る 葉肉の厚い毛葉 葉色:深緑色 斑芸:玉(大・深川鼠・鮮明)、洩れ斑(薄い深川鼠) 斑芸変化:洩れ斑の多少 特記:玉の周りにやや薄い色の深川鼠…

鳳来の華(ほうらいのはな) Hourai-No-Hana

登録年:昭和25年 葉形:大型の卵形葉。葉先が下側へ垂れる 葉肉の厚い毛葉 葉色:灰緑 斑芸:蝶(中・浅緑)、谷(太・薄緑)、亀甲(粗・黄亀甲) 襟合わせ:深い 同じく古い品種の金鳳錦(きんぽうにしき)との違いは蝶があることです 亀甲がレモンイエロ…

朧月(おぼろづき)  Oborozuki

葉形:円形。表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:灰緑 斑芸:玉(小・若緑)、砂子斑(薄緑) 特記:砂子斑が全面に密集している 襟合わせ:深い 玉っぽくない不思議な形の玉がおもしろい品種です 2019/9/2 名前付きました 朧月(おぼろづき)です。 霞がかっ…