古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

2020-06-13から1日間の記事一覧

太陽(たいよう) Taiyou

登録年:昭和6年 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:納戸茶色(なんどちゃいろ) 斑芸:二重蝶(大・薄緑)、谷(太・千草色)、亀甲(密・千草色)、ノリ(千草色・濃い) 特記:萌黄色の葉脈 葉柄部分にノリが無い 襟合せ:深い

太平楽(たいへいらく) Taiheiraku

登録年:明治1年 葉形:楕円形、葉縁下方へ反る 葉肉の厚い毛葉 葉色:暗緑色 斑芸:二重蝶(大・浅緑)、亀甲(葉脈・地色)、髭(細・薄緑)、谷(太・薄緑)、霰斑(深川鼠色)、胡麻斑(深川鼠色)、砂子斑(深川鼠色)、切り斑(深川鼠色)、流れ斑(深…

大黒天(だいこくてん) Daikokuten

登録年:大正1年 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い輝葉 葉色:暗緑色 斑芸:亀甲(中密・若緑)、打ち出し 特記:葉脈間に凹凸があり、葉脈は沈んで見える 黒牡丹から変化したとの説あり 襟合せ:浅い。襟部に波 当時の銘鑑無し

雪月花(せつげっか) Setsugekka

↓斑芸が主張しすぎないので色々な鉢と合わせやすい(と思う) ↓軽石鉢で ↓雪月花の花(ウルミ花) ↓春の採光不足により伸びすぎ 成長中の小さな葉は秋葉 登録年:明治17年 葉形:楕円形、表面は平坦 葉肉の薄い毛葉 葉色:濃い緑 斑芸:玉(大・薄緑)、亀甲…

雪橋(せっきょう) Sekkyou

↓全ての葉で襟合せが極深いのが見える 登録年:明治1年 葉形:卵形、葉縁下方へ反る 葉肉の厚い絹葉 葉色:暗緑色 斑芸:谷(太・白緑色)、蝶(小・薄緑) 斑芸変化:成熟葉になると葉形はおわん型になる 襟合せ:極深い 小さな蝶、おわん型の形の良い葉形…