古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

雪橋(せっきょう) Sekkyou

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↓全ての葉で襟合せが極深いのが見える

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登録年:明治1年

葉形:卵形、葉縁下方へ反る

葉肉の厚い絹葉

葉色:暗緑色

斑芸:谷(太・白緑色)、蝶(小・薄緑)

斑芸変化:成熟葉になると葉形はおわん型になる

襟合せ:極深い

 

小さな蝶、おわん型の形の良い葉形、極深い襟合せが雪橋の必須条件

地味な芸ながらも形が良く美しい品種です

 

雪橋にはタイプが複数あるという説があるが、襟合わせが極深い芸のもののみが本来の雪橋

ただし、昔ながらの極深い雪橋はもう存在しないといわれる

今あるのは本来に比べると襟合わせが多少甘い

これが今の、雪橋とされている

 

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