古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

玉通(ぎょくつう) Gyokutsuu

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↓谷太く髭出現

 

登録年:明治1年→昭和17年

葉形:楕円形、表面は平坦

葉肉の厚い毛葉

葉色:深緑

斑芸:谷(細・薄緑)、玉(中・若緑・薄)

斑芸変化:葉全体に洩れ斑が出ることがある

特記:「明治の頃は最中の月と呼ばれていた。昭和17年に連合会により改名」

明治1年に登録されて以降途中で銘鑑から消えているので、最中の月と混ざり合って昭和17年に再び分けられ登録し直されたと思われる(あくまで推測)

一番最初の登録時の名前は玉通し(たまどおし)

襟合せ:普通

 

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「玉通シ」とある

今では玉通(ぎょくつう)と呼ばれているが、意図的に改名されたのか長い年月の中で自然に変わったのかは不明です

斑芸を見る限り、命名者が「玉通し」を選んだ気持ちは分かります

 

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