古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

2019-11-18から1日間の記事一覧

劣化具合と頑張ってる葉

ガンガン劣化が進んでいますもう召された葉っぱもたくさん・・・写真を撮れないレベルの葉っぱの中で比較的マシな軍団です 黄色い大きな変色は虎斑っぽいですが、ただの劣化です 昔の写真から紅葉した葉っぱの写真を見つけました 紅葉といってももみじたちと…

高楼の宴より生まれしナニカ

これは高楼の宴(こうろうのうたげ)です どちらが? どちらもです この2株、もともと同じ1つの株でした 左の葉が本芸です 右の葉は突然変異です 株分けして、この先右の株がどうなっていくのか見守っているところです 実はこの葉、夜桜にそっくりなんです …

庭の隅にひっそり生きる玉霰(たまあられ)

これでも銘鑑にも載っているれっきとした細辛です 土埃にまみれ、秋の劣化の波に乗り、すっかりオンボロですが・・・ ドクダミの陰に守られて夏の直射日光から生き延びたつわものたちです 枯れ切った葉も合わせると、いったい何枚葉があるんでしょう・・・ …

斑の解説

斑(ふ)とは、簡単に言うと点々模様です 蝶や亀甲などのように定まった形を伴わない模様をひとまとめにしたものです 「斑もの」というカテゴリーがありますが、それにとどまらず蝶谷系や亀甲系でも多くの品種に斑は現れます また、大きさや形・色・出現の仕…

葉の表面の質感

2021/7 詳細な内容に訂正しました 葉の表面の質感のことを「地合い(じあい)」といいます 大きく毛葉(けば)と輝葉(てりば)に分けられ、品種を特定する上で重要な要素となります ①毛葉(けば)・・・表面に細かく短い毛が密に生えている状態で、細辛では…

葉縁の形態

2021/7 詳細な内容に訂正しました 葉縁の形は一定ではなく、色々な種類があります。品種ごとで傾向はありますが、葉ごとでも変化します 一部の、葉縁の形を特徴とする品種以外はほぼ関心を持たれることなく、正式に分類はされていません ですので、細辛研究…