古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

高楼の宴より生まれしナニカ

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これは高楼の宴(こうろうのうたげ)です

どちらが?

どちらもです

 

この2株、もともと同じ1つの株でした

左の葉が本芸です

右の葉は突然変異です

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株分けして、この先右の株がどうなっていくのか見守っているところです

実はこの葉、夜桜にそっくりなんです

高楼の宴そのものが夜桜系列の品種なので、先祖返りといったところでしょうか

 

このまま夜桜に戻っていくのか、

高楼の宴に戻るのか、

はたまた

また別の斑芸になって

新品種候補生になるのか

 

この先が楽しみです

 

細辛の新品種作出は、実生でやろうとするととてつもなく長い時間がかかります

なので、今ある株からの突然変異を利用して新品種を作っていきます

 

もし、持っている細辛から本芸ではない葉が生まれた場合、わき葉で芸不足などはともかくとして、変な葉だなとがっかりせず、新品種候補生かな?とちょっと期待して作ってみてください

突然変異の起きる可能性はかなり低く、きちんと毎年固定した芸が出なければ新品種とは言えないのでそんなに簡単なものではありませんが・・・

合う名前を考えるのも楽しいですよ♪

もしかしたら、それが将来の人気品種の初代株になるかもしれませんし・・・

 

今、おかめにも突然変異チックな葉があるので、来年どうなるか見守っているところです

春になって新しい葉が出来上がったら紹介しようと思います