↓連結二重蝶になっている状態
登録年:1988年(昭和63年)
昭和55年 作出
葉形:大形の卵形葉。表面はひねる
葉肉の厚い毛葉
葉色:暗緑色
斑芸:蝶(中・浅緑)、谷(細・白緑)、玉(大・薄緑)、亀甲(葉脈・葉周り)、胡麻斑(浅緑)、砂子斑(浅緑)
斑芸変化:幼葉は亀甲無し
特記:葉の周りに浅緑の胡麻斑が出る株もある(連結二重蝶)
連結二重蝶が出ることにより葉の周辺に地色の亀甲(葉脈亀甲)が浮き出る
全面に胡麻斑や砂子斑が出るが、それらの数や出方は一定しなく、ほとんど出ないこともある
襟合わせ:極深い、上反り
変化に富んだ斑芸
基本は蝶・谷・玉・斑というシンプルな斑芸だが、全体に斑が入るか入らないか、またどれくらい・どのように入るかによって様々な見た目に変化する。
他の斑芸では、蝶と玉の大きさが多少変化するのと、襟合わせの深さがわずかに変化することがある。ただし、普通もしくは浅くなるまで開くことはない(わき葉や幼葉は浅くなることもある)
卵形の葉形はほぼ変わらす、玉子のとがった側のような葉先で安定する。
変化の大きな斑に惑わされず、他の斑芸や葉形をしっかり確認することで品種の特定につながる。
↓斑がかなり少ない
↓斑が少ない
↓斑が多い
↓斑が多すぎて地色の葉脈亀甲が出た
次の年には通常の芸に戻った
↓谷が異常に太くなった
↓玉が濃く大きく出現
↓二重蝶が出現
極々まれに現れる
上三枚の写真はとくにおかめの本芸とは離れた芸になっているが、どれも一時的な変化で、また元に戻っていく(次の年には普通の芸になる)
斑芸が似た品種
「蝶・谷・玉」(ただしどれも洩れ斑が入ることあり)
↓お多福
蝶は大きいが、襟合わせは深くないので、おかめとはそこで見分ける
↓国王殿
お多福よりさらに襟合わせが開くのでおかめとは全く別の見た目になる
↓玉冠
大きな蝶・深い襟合わせ・丸い葉形で、おかめより上質の芸をする
蝶谷玉からの足し算の芸
「蝶・谷・玉・髭・斑」
↓冠白
葉形・斑芸は似るが、冠白は絶対に髭があるため、おかめとは見た目が異なる
蝶谷玉からの引き算の芸
「谷・玉」(蝶が無い)
↓玉通
「蝶・谷」(玉が無い)
↓谷間の雪
「蝶・玉」(谷が無い)
現在は存在しない