古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

細辛の株の状態 最高の状態~悪い状態まで写真で比較

 

最高の状態

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別の側から撮った2枚です

被っているものもありますが、写真で分かるものだけでも新しい根っこに矢印をつけました

茎や花の下からどんどん新しい根っこを出すのは、調子がいい証拠です

超健康優良児なので、新葉が出そろう春が楽しみです

品種は折鶴天司(おりづるてんし)で、新品種です

 

良い

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最高の状態ほどではありませんが、こちらも花や茎の下からたくさんの根っこが出ています

ただ、花や葉の元になるものの数に比べて根っこが少なめなので、来春の葉はもしかしたら小さめかもしれません

そういう意味で、最高の状態からはやや落ちます

 

ちなみにこの株は花芽が2個、葉のもとが4個あります

緑色しているのが花もしくは葉の元で、白いのが根っこです

 

悪い

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こちらは花芽が3個、葉の元が1個出ています

少ないですが、新しい根っこも育っています

でも

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(手前の株が対象)

花の数に比べて、もともとある根っこが少なすぎます

花×3、葉のもと×1なので、理論上来年は最低4枚の葉がつきます

なのに、この根っこのボリューム

果たして健康を支えきれるかどうか・・・

新しい根っこがもっと出て伸びてくれれば安心なのですが

要様子見です

ちなみに品種は白牡丹(はくぼたん)です

 

実はこの株、「良い」の株ともともと同じ株でした

自らが勝手に分かれていたのです

普通なら分かれないレベルなのですが・・・

勝負師すぎます

こういうのがあるから、生き物は油断なりません

でも不可解で面白いです

 

良い悪いの中間

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新しい根っこがとても少ないですが、花も少ない(2個)

もともとの根っこはボリュームあるので株としては大丈夫かと

悪くはないんだけど・・・別段良いとも言えないねぇ~将来に期待します

といったところでしょうか

 

ご参考までに。

 

涼しくなってきて、人間にとっても植物にとっても植え替えや株分けにいい時期ですが、くれぐれも花をポキッとしないように気を付けてください

花は新葉を作ってくれます

葉が出来上がる春先に泣き崩れることに・・・なるかもしれません・・・

 

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