古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

冬の水やりは?極寒編

 

人間にも冬眠機能があればいいのに・・・

 

そんな事を本気で考え始める時期が今年もやってきました

味噌県のこの辺りではあまり雪は降りませんが、各地降雪報告が上がってきています

そこで、

極寒の中で水やりして凍らないのか?を考えてみます

 

外で管理をするような植物に詳しい方には常識かもしれない内容です

屋外管理の植物初心者の自分に合わせた内容で書いているので、「知ってるし」って方は読み飛ばしてもOKです

 

では改めて、どうなのか?

 

簡単に言うと、

根っこが凍ったらアウト

葉っぱに霜もNG

 

水やりによって土の表面が1~2日凍る→溶ける→また1~2日凍る

の繰り返し程度なら大丈夫です

雪国では分かりませんが、今はそうそう簡単に鉢の中まで凍ることは無いそうです

まだ温暖化が始まるはるか以前、3代目がメインで作っていた頃は地面に穴を掘ってその中に鉢を並べ、編んだ藁をかぶせて保温をしていたそうです(ご参考までに)

 

ただ、極寒の地で極寒の時期に早朝・深夜に水やりは避けた方がいいでしょう

暖かい日の昼間にヒマができたらやってください

そして、水が凍る可能性があるときは、葉っぱや花には水をかけず、土のみにかかるように丁寧に水やりをしてください

葉っぱや花が凍ったら、株自体は大丈夫なのですが葉っぱや花が傷んでしまいます

 

どのみち、細辛は冬眠しているのでそんなに水やりにこだわる必要はないです

屋外なら特に鉢の中は乾かないので、目安として1週間~半月、北国なら半月~20日は水が不要です(屋内はもっと乾きが早いです)

もちろん、使っている土や場所にもよりますが

この目安を参考に、ジョー判別法でタイミングをみてください

 

ちなみに、葉っぱに霜がおりても葉っぱが痛む原因になります

枯れてくしゅくしゅなら痛くもかゆくもないですが、まだきれいな状態の葉っぱがあるなら、上に囲いをつけるなどして霜がおりるのを防いで下さい

霜がおりる心配のない地域や置き場所であれば囲いは必要ありません