遅ればせながら、ようやく我が家でも植え替えが始まりました
ついでに色々株分けしたので、植え替えと株分けの手順を合わせて載せておきます
株分けできるかどうかの目安は、葉数と葉の大きさ、あとは地際の様子
少ない枚数だけどドでかい葉を繰り出す株もいるので、そういう株も株分けできる事もあります。ここら辺は実際に土から出してみないとですが
まあ、普通に葉っぱが多くて「いける!」と思って鉢から出しても芋の形などによってはもちろん株分けできないこともあります
なので、株分けは植え替えのついでにやるのが一番効率的です
株分けしようとワクワクしながらあけてみたら、株分け不可能だった時、土を戻す時のあの切なさといったらもう・・・・・・
地球宝(ちきゅうほう)
この葉数があれば大抵株分けできます
地際も確認。あちこちから葉が出ています。こういう状態なら株分けしてもそれぞれに芽が出るところがあるのでだいぶ安心安全に株分けできそうです
まずは鉢から出します
鉢を軽くたたいたり傾けたりして、葉軸や芋、根っこが折れないように気を付けながら鉢から出します
鉢から出したら水につけ、土やゴミなどを洗い落とします
ここでも折らないように気を付けてかる~くシャバシャバ
赤玉土などだと粒の中に根っこが突っ込んでいることもよくありますが、無理に外さなくてOKです
水苔植えの場合も外せるなら外せばいいですが、根っこを切っちゃいそうなら安全重視でいきましょう(ただ、水苔をきれいに取るのは超楽しい。引っ張ってプチッといったとき、根っこを切ったかとビクビクして違ったときのあのほっとする感じ病みつき)
汚れが取れたら殺菌剤に浸します
葉っぱから芋から根っこまで全てを浸します
浸ける時間は適当(うちでは)
次の手順の準備をしたりする数分間のみだったり、植え付けまで中断するなら根っこが乾かないように湿らすついでにこのまま浸けたり
ざっくりです
浸け込みが終わったら、花の中に水が入っていたら強く息を吹き込んで花の中の水分を飛ばします
風呂上がr
消毒まで終わって植え付け&株分け待ち
根っこが乾く前には植え付けできるので浸けておかなくても大丈夫です
ここに鼻を顔ごと突っ込んで思いっきり深呼吸すると山の匂いがします
めちゃめちゃ癒されます♪推奨!
ここから株分け
芋と根っこを360度見て、どこで切ることができるか、その場所を選びます
選ぶポイントは、
切りやすいところ(簡単に切れるということはそこが株分けに向いているということ)
そこで切った場合どちらの株にも新芽が出るところがついているところ
(ちゃんとどちらも株として成り立つ姿にすれば、来年も葉っぱを楽しめるはずです。つるっと芋だけの株にすることを根伏せといいますが、芽が出るかどうかは勝負です。ノーリスクでいくならやめましょう)
葉っぱの枚数と根っこのボリューム(例えば葉っぱ1:3なのに根っこ3:1になるようなアンバランスな割り方をすると葉っぱ3根っこ1側の株が召されるかも)
実際に切る場所
1:1でななく大小ができてしまいますが、刃先の所に決まりました
ほんとは真ん中らへんで割れるのが理想です
↓割る前と割った後
赤の矢印と青の矢印が同一の根っこです
青の矢印がある写真の、筆の先、白くなっているところが切り口です
↓切り離された側
筆の先に切り口があります
↓切り口には殺菌剤をつけます(両側)
↓手前の黒い塊が古い芋で~なんてレクチャーを受けてたら・・・・・・
↓取れちゃった(左手側)
ま、よくあることです
地球宝さん、さんぶんこになりました
もとの株のサイズ的にはさんぶんこでもいいのですが
バランス・・・・・・
しょうがない
うまいこと育てます(父が)
左端がわざと割った株
だいぶ小さめではありますが、葉っぱ一枚でこれだけの根っこのボリュームがあれば大丈夫です
真ん中が取れちゃった株
株分けや植え替え時に取れちゃうことはよくあります
でも根っこがしっかりある状態で簡単にぽろっと取れるようなら株の方も納得しての(そんな意識あるかは知らんけど)分裂なのでまずちゃんと育ちます
鉢の大きさなど気を付けることはありますが
根っこがほぼ無い状態で「残念ながら取れちゃった・株分けに邪魔だからしぶしぶ取っちゃった」場合は・・・・・・ガンバッテクダサイ
別の株
まさに株分け入門用のような芋の形です
どこで切るか分かりますか?
答え
この辺りのどこでもいいです
右の根っこと左の根っこの間
どこで切っても根っこのバランスに全く影響はありません
そして超切りやすい!!
切って
ここ
塗る
ここ
塗る
株分けが終わったら植え付けます
まずは鉢底石として赤玉土(大)
その上に水苔を敷きます
気が向いた時にやってます。絶対必要ではないけど、根っこが弱った株によくやる手法でおすすめの植え方
株を入れて、高さ・位置を調整します
高さは葉軸と芋のつなぎ目まで土を入れたとき、ウォータースペースを考慮してちょうどいい高さになるように(この時点では多少低めでもOK。土を入れながら軽く引っ張り上げて調整できるので。逆に高すぎると押し込むことができないのでやり直しになります)
位置はだいたい真ん中くらいになるように(別に真ん中じゃなくてもいいけど、あまりすみっこだとかっちょ悪い)
芋が長い場合、縦植えでもいいのですが、芋の途中から葉が出る(芋吹きする)ことがあるので、やれそうなら芋を横に寝かして植えると葉っぱ増えるチャンスありです
植え付け時に根っこが斜めっても、ちゃんと向きを変えてくれます
鉢のデザインで向きがある場合、鉢の正面から見たときに葉っぱの向きがきれいに見えるように調整するとよし。ただし、今の葉はどうせ春には更新されるので結局はあまり気にしない。葉が展開したばかりの時はせっかくなのでこだわりましょう)
位置が決まったら動かないように押さえながら、ピンセットなどで根っこを軽く広げます(一部に固まって密にならないように。根っこのソーシャルディスタンスも大事です)
いよいよ土を入れます
土入れと微調整を繰り返します
株の位置が下過ぎたら芋辺りをそっとつまんでやさしく引っ張り上げます
(この時のやさしさの割合はバファ〇ン以上で)
ある程度入れたら土をざくざくやって隙間まで詰め込みます
やりすぎ注意です
中でぎっちぎちにならないように
足りない分の土を足して完成
微塵を洗い流すように、下から流れ出る水が完全に透明になるまでたっっぷりと潅水します
そのあとは元々日陰気味の定位置に戻して終了です
高さの目安はだいたいこれくらい
使った土は今回は赤玉1:鹿沼1:微塵を取った培養土1(お試し)
どんな土を使うかは、その時々でちょっとずつ変えてます
理由は、植え替えたタイミングの把握、色々お試し、株の状態に合わせて、土の在庫状況
です
基本的には水はけ・水持ちがいい、通気性の良い土ならわりとなんでも大丈夫そうです
詳しくは前回の土実験の記事をどうぞ
植え替え後はまだ土がしっかり水分を含み切っていないので乾きが早いです
二週間くらいはそれを念頭に潅水のタイミングを見ます
今回植え替えたチームは培養土を入れてあるので乾きがその分早いはず
たしかに、プラカップでの根っこ観察チームもこないだ植え替えて以降、培養土組が最速で水切れしました
株分けできなかった2パターン
①芋の部分がひとかたまりになっていて、切れる場所が無い
肉眼でも写真でもちょっとどこがどうなっているのか分かりません
きれいに刃が入る部分が無いので株分けはやめておきました
ほっとけばそのうち密が密じゃなくなってきて、切れる部分ができてきます
その時にまた
②根っこの割合がダメ
葉数・芋の大きさ&形、根っこの数的には株分けできます
芋を拡大
切るならだいたいココらへん
ほぼ真ん中で切れるので理想です
切った場合、左右の株にそれぞれ同じような大きさの葉っぱが二枚ずつつきます(一番左だけは小さめの葉っぱでおまけ的存在)
だけど、根っこは左と右で3:1くらいの割合で分割されます
左の株はウハウハですが、右の株は通常サイズの葉っぱ二枚を支えるには根っこが少なくなります
これはリスクになるのでどうしても割らなければならない場合を除き株分けは見送ります
根伏せ
芽の出ていない古い芋を切り離して、芋吹きさせることで株数を増やす手段です
必ずうまくいくとは限りませんが・・・・・・
株の現役部分にくっついて余生をまったり送っているような古い芋の塊があったので切り離してみました
左の方の白い所が切り口です
残念ながら切り離す前の写真は撮りそびれました
芋自体はわりと大きいです
これなら本芸してくれるかな?
それ以前に芋吹きするかな?
とりあえず、まずは新しい根っこを出して頂けるようお世話していきます
ついでに、新しい実験も始めました
内容は、まあ色々
なんの成果も得られなかったらかっちょ悪いので、内容は実験をし終えた時に
今度はちゃんとした株も使ってます
実験にご協力頂いている皆様
生きて父の棚に戻れるよう全力は尽くします
枯らすほどの無茶はしませんが
淡い緑のグラデーションが美しい瑞玉宝さん(四角くて白くて縦長の鉢のやつ)を置き肥と液肥の波状攻撃でゴリゴリ多肥にしてみていい?と聞いたら「絶対ダメ」と返ってきました
か弱いお嬢様風を目標に作っているのに、どすこいなガングロギャルになるか肥料負けして召されるか・・・・・・さすがに召されてほしくはないなぁ~
どんな施肥でどうなるか、実際に実験して見てみたい気持ちはめちゃめちゃあるけど傷める勇気もなかなか出ない
まあ傷めない範囲で、そのうち教わった事を元に実験していこうとは思ってます
あけるのは、何事もなければ初夏の葉っぱ展開後か秋のどちらかで予定してます