古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

ハイドロカルチャー第一陣 それからどうなった?

3/17に立ち上げたハイドロカルチャー、一か月(以上)たったので経過をまとめていきます

 

根っこの様子は玉霰はほとんど見えないので、主に雪光殿を対象に観察しています

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左:雪光殿、右:玉霰

↓立ち上げ当日の雪光殿の根っこ

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3/24(7日後)

↓雪光殿の根っこの様子(問題なし)

雪光殿のみ水切れのため活力剤を入れて潅水

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↓玉霰の根っこの様子(問題なし、初日の写真も無し)

こちらはまだ潅水不要

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3/28(11日後)

↓雪光殿の根っこ(問題なし)

ひげ根の本数、増えてる気がする・・・

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↓左:雪光殿、右:玉霰

新芽は順調に育っている

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↓雪光殿はもうすぐ水が無くなる、玉霰は水切れのため液肥を入れて潅水

(潅水と液肥のタイミングは下の方に一覧でまとめます)

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4/4(18日後)

↓雪光殿の根っこ

やっぱ絶対ひげ根の本数増えてる!!!

太い根っこも白くてプリプリで超健康体です

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↓別の角度から。もともとここには根っこは無かったはず

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↓玉霰の根っこ

特に変化なし(順調)

グラスを覆ってないせいか、新たな根っこは顔を見せてくれません

地上の部分はいい状態なので見えないところで根っこも順調なはず

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↓雪光殿と玉霰の新芽の様子

玉霰はもうすぐ完成です

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4/11(25日後)

↓雪光殿も間もなく完成

根っこもさらに増えました

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4/21(35日後)

↓どちらもすっかり完成しました

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↓雪光殿の根っこ

相変わらずきれいな状態の根っこを維持しています

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潅水のタイミングまとめ

(雪光殿)          

3/24・HB

3/31・液肥

4/9・HB

(この間に葉完成)

4/22・液肥

 

(玉霰)

3/28・HB

3/31・液肥

4/9・HB

(この間に葉完成)

4/24・HB

5/2・液肥

 

HB→活力剤

液肥→規定量

潅水時にこれらをほぼ交互に投入

潅水のタイミングは水が無くなった時点、もしくは完全に水切れしてから

 

土で作るときには多肥多水に注意していますが、ハイドロカルチャーにおいては手探り状態なので、作の良し悪しはおいといて「根腐れさせない」を目標に管理してきました

葉が展開するまでの潅水を増やす期間だったこともあり、とりあえずは成功と言えます

潅水を減らすこの先、ハイドロカルチャーで管理するとどうなるのか、再び要経過観察です

 

ハイドロカルチャーではほぼ常に根っこが水に囲まれていても今のところ根腐れは起こしていないんだから実は細辛は過湿に強いんじゃないの?と疑問がわかないでもないですが、土で作った場合、次から次へとじゃばじゃば水やりしていたらまず根腐れを起こします

過湿により根腐れを起こした根っこも実際見ました(大鉢の寄せ植え解体時)

ではなぜハイドロカルチャーで過湿に弱い細辛が水に浸かっていても大丈夫なのか、土では根腐れを起こすのか、両者の違いは?

菌?酸素?土の特徴?

色々考えてみますが正直よく分かりません

ただ、

今のところ根っこは元気なのは事実で、今までキーボードが酸っぱくなるくらい書いてきた通り、土での管理は水のやりすぎに注意なのも事実です

こちらでも土部隊は水控えめなのは変えません(葉の完成後)