古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

秋の賑わい

長い長い夏が終わり、細辛たちも元気に動き出しました

軸の元では緑色の花芽が育っています

枝豆プリプリ期の到来です(嘘)

 

しばらくまともに観察できなかったので、もう咲きまくっているかなと思いきや、今年は開花が遅いもよう

既に咲いているのは極わずかで、ほとんどがプリプリの枝豆状態どころかまだ小さな粒々でした

株自体は元気いっぱいなので恐らく暑さが長引いたせいかと思われます

 

 

花と花芽

クッソ地味な素心花たち

↓ 開花までまだまだな花芽や蕾たち

↓にじみ出る枝豆感 

↓周りの土をどかしてあげないと土の中で咲いちゃうやつ

 

秋葉と新芽

常緑の細辛ですが、やっぱり中には葉っぱが無くなってしまう株も出てきます

同じ管理していても、大きな株でも無くなることもあるし、小さな株でも葉っぱがピンシャンしているのもあるのでイマイチ原因は不明

葉っぱが無くなってすぐに必ず次の葉っぱを繰り出してくるというわけでもないので、知らなければ諦めて捨ててしまうもしくは放置して本当に枯らしてしまうという人もいるかと思います

でも

諦めたらそこで試合終了です

芋がしっかりしていればまた出てきますよ

↓ 絶対に枯らしたくなかった品種

芋も半分ダメになって膝から崩れ落ちそうになったけど、無事葉っぱを展開してくれました

本芸とは程遠いけど生きてりゃヨシ!

↓ 半分諦めかけてたやつ

数ミリの新芽に一喜一憂させられてます

↓まだ新芽は出てこないけど、芋がしっかりしてるから大丈夫

葉っぱが無くなって動きが無くても世話を続けてください

↓三光錦の秋葉

露出ミスって暗いけど、図が見えています

↓春の展開時には多分いなかった葉っぱたち3枚

おそらく秋葉です

秋葉は小さくて芸がしょぼしょぼ

 

根っこ観察

動いているのは地上部だけではありません

鉢の中でもしれっと活動しています

↓水苔の層を突き抜け赤玉の層を突き抜け、底まで到達

↓行き場を失った根っこたちがカップの底でとぐろに

とぐろ兄弟いっぱい見つけたので、今年の秋は根っこしまうための植え替えが多そうです(汗)

↓上二枚の写真の地上部

↓根っこを観察するとき以外はこうしてアルミホイルで巻いてます

多分これが一番便利でコスパ良し

↓カップを出してもアルミホイルは形状記憶

スポンと外せてスポンと戻せます

↓底はこんな感じ

穴ははんだゴテで開けました。瞬殺

ほんとはもっとたくさん開けた方がいいかも

↓一画はすでにカップ隊となっております

アルミホイルは防寒対策にもいいらしい

(寒さにはかなり強いけど繰り返す凍結と霜はNGです)

多分これからカップ隊は増えていく模様

ただ見た目が・・・・・・・・・・・・ダサイ

まあ、

根っこ見ながら栽培できるメリットはあるので、興味ある方やってみて下さい

 

目についた葉っぱ色々

猛暑を乗り越えて一部では傷んだり濁り始めた葉っぱもある中、まだまだ鮮やかさを保っている美魔女葉っぱもたくさん残ってくれてます

↓雪橋のハンパない襟合わせ

とっちらかっているのが残念だけど

↓今年からお気に入りにランクインされた雪月花

優しい模様がイイ

↓お分かり頂けるだろうか

三段蝶になっていることを・・・・・・

三段腹なら知ってたけど

現在様子見中の株です

↓天平殿の超上芸

↓紅孔雀の秋葉

知らん間に現れてました

本芸葉とはまた違った美しさです

↓帝冠もいつの間にか覆輪に

↓皇陽がちょっと色褪せ始めたので撮ってきたら写真じゃ分かりにくい

今一番紅葉してほしい品種です

 

間もなく我が家でも植え替えシーズンがやってきます

気温的にはもうやってもいいのですが、作業スペースに蚊がいるためもうちょい気温が下がってからやります

多分、株分けできる株もあるので、参考になりそうな株が出てきたら記事にまとめます