古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

水苔からハイドロカルチャーへ

注:うまくいくかどうか全く分からない、完全な実験です

 

概要

去年の秋に根の無い株や弱った株をまとめて水苔に植え付ける

その後経過観察していたが、ハイドロカルチャーでも同じような管理ができるのではないかとして植え替えを決意

 

弱った株を発見するところから水苔で管理している様子など、残してある資料に沿って書いていきます

 

9月頭に大鉢を分解して出てきたもの

右の束はまだマシだが左半分は召される寸前のもあります

これで1鉢分

全部で3鉢の大鉢を解体して大体同じ感じでした

原因は過水による根腐れです

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生き延びるかどうか不明

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こちらは大丈夫

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一応当時の記事も貼っておきます

megumiio.hatenablog.com

 

他には、写真は無いですが、畑から回収した株の中で病気で真っ黄色になった株や、根っこを菌にやられて一度真っ黒になった株も水苔に植えました

 

特に根っこが無いものは水苔でくるんでから普通の土をかぶせます

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           ⇊

上部の少し湿ったよう見えるのが水苔

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しばらくしてから水苔でくるんだ部分を掘り出して、完全に水苔だけで管理

 

12/5撮影 

通常は外に出すべき時期だが、室内の常に目が届くところで管理する

次の年は新芽は望めないので寒さに当てることなく、ただ株の生存のみを目的とする             

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水苔+土から掘り出した株たちと、新たに植えこんだ弱った株

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そこそこ根っこが少ない株

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畑から回収した、病気の株

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根っこが真っ黒になっていた令和錦(新芽2つ確認)

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サイドに穴をあけて余分な水が抜けるように調整

根っこの先端は水に浸かっている状態

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葉はガサガサだが、軸を確認するとまだみずみずしい

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12/20 下から見て根っこの成長を確認(写真無し)

 

1/4 撮影

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2/25 撮影

根っこ成長中

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横からも確認できる

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令和錦の新芽、育っているようにも見えるが先端に黒い焦げを確認

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3/25 撮影

相変わらず令和錦の新芽に変化なし

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根っこは順調

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病気の株

ど真ん中にあった小さな葉はどこへ?

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この頃にハイドロカルチャーでやってみようという案が生まれました

この直後に令和錦の新芽の一つが完全に枯れたため、急いで植え替え

 

ここからは開けている様子とハイドロカルチャーに植え替えている様子を書いていきます

 

施行日

3/31

水苔に入れてある3つを解体

(四角の透明ケース・丸い容器×2)

 

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四角い容器から

思ったより根っこ少ない・・・

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令和錦以外は丸い容器から回収

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令和錦の新芽

100%再生不可能

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触るとつぶれる

100%再生不可能

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ちなみに畑から回収した病気の株は完全に消えて無くなっていました

 

下の写真は品種紹介したことのある令和錦です

2株しかなくて好みの雰囲気の葉っぱを出してくれる株だったのでなんとか再生してほしかったのですが、99%再生不可能・・・

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令和錦(右下)・不明・天光錦・皇玉

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名残惜しくて、令和錦の新芽を置いてみる

ケーキの上のミントの葉みたく

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左:根っこ短い同士  右:根っこ長い同士

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根っこ長い方、初日の根っこの様子

 

 

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召されそうな株、根っこの短い株、根っこの長い株と三段階でのハイドロカルチャーによる再生実験がスタートしました

吉と出るか凶と出るか分かりませんが、経過観察をしていって定期的に記事にまとめていきます