古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

葉軸の根元がにぎわってきました

間もなく9月

まだまだ残暑厳しいですが、細辛たちは着々と秋支度を始めています

葉軸の根元に花芽ができ始めました

開花の季節はすぐそこです

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↓ 春瓏が出現した株にも花芽が

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↓ これは失敗作かな?超まん丸ですw

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大きな株はもちろん、小さな株でも花芽をつけている株はたくさんあります

花芽をつけるということはそれだけ体力があるということです

 

今年は異常な天候に細辛も人間も翻弄された春夏シーズンでした

正直消滅した品種もあれば、消滅一歩手前の品種もあります

それでも、他の株たちは人間側のあたふたをよそに着々と時計の針を進めてくれていました

健康体で生き残ってくれたことに感謝しつつ、来月は開花ラッシュを楽しんでいきたいと思います

 

秋葉の紹介

 

細辛の葉は春先から梅雨にかけて成長しますが、実は秋に出る葉もあるんです

といっても夏の間に成長を始めて秋っぽくなる頃にはもう完成します

そして、

出てこんでもいいのに

って思うくらいしょぼしょぼ葉っぱです

わき葉よりもしょぼいです

大きくもならないし、まず本芸はしません

そんなしょぼしょぼっぷりをご覧あれ(厳選したしょぼ葉)

 

↓ 雪光殿

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↓ 白雪 

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↓ 武蔵(これは特にできそこない)

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↓ 帝冠

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↓ 瑞王鶴

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↓ 瑞王鶴

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↓ 玉霰(メインの葉が無くなってしまって2枚とも秋葉)

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秋葉も花同様、出るということは株の調子がいい証拠です

見た目はあれですが、摘み取らずにそのままにして光合成をしてもらいましょう

 

おまけ

細辛界のアウトロー「雪光殿」

みんながこぞって花芽を育てている中、季節外れの秋葉をガンガン出す無法者です

今年ももちろん自由にやってますw

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お分かりいただけるだろうか・・・・・・

真ん中に未だ成長期真っただ中の秋葉が・・・・・・

これからまだまだ出てくるはず

花を・・・花をつけてくれ~(滅多に花がつかない)