古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

桐生砂 あれからどうした?

「温室内をしっとりうるうるにしたい!!」

そんな思い付きで始めた

桐生砂敷き詰めるゾ大作戦

 

温室内がしっとりうるうるになったかは(湿度計をチェックしなかったので)よく分かりませんが、期待した通りの効果は出てきました♪

 

コレ↓↓

鉢が持ち上がらなくて

「ん?」と思ったら

下から根っこがハミ出て、その下の桐生に突入しています

切れない程度に引っ張っても持ち上がりません

反対側からも二本ハミ出てて、こちらは簡単に抜けました

この長さでもするんと抜けたのに

↓ここから下は別の株

↓小さく割れてしまって、葉っぱ二枚あるのに根っこが一本という危険な状態にあった株

こんだけ伸ばせるならもう大丈夫

↓これも最初持ちあがらなかったけど、「ぷちっ」という小気味いい音と共に持ち上がりましたorz

↓根プチしてしまった白蝶さん

もうしわけ。

全部はチェックしきれないので、手元の鉢をランダムに見ただけでも思った以上に根っこは出ていました

ちょろっとだけ出てるけど撮るまでもない鉢も沢山あります

鉢内を乾かし気味で作っているので、鉢下をしっとりさせることで根っこが水分を求めて下に伸びていくだろうというもくろみは今のとこ成功した模様です

それの鉢内バージョンが「鉢底に水苔

こちらもおすすめ手法です

 

じゃあ、鉢の中全体をしっとりさせればいいぢゃない

それはそれで腐るんですよね~色々と

誰も全く言及しないけど、個人的な意見では、根っこが腐るより芋が腐る方が絶望的です

根っこが腐っても(全滅に近い状態でなければ)管理がんばって生やせばいいけど、芋が腐ったらもう試合終了ですもん

芋の一部だけが腐ってもその分株は小さくなるし

でもどの資料見ても「芋を守れ~!」とは書いてないんですよね・・・・・・

 

真っ黒でぺちゃんこの芋をずるりと引き抜いたらその下から真っ白のそれはそれはきれいな根っこが現れた時の悲しみ

逆に、葉っぱが変な枯れ方していっても、少しだけ掘ってみて芋がしっかりしていたら

大抵安心していいと思われます

うちの葉無しさんたちも、ここ最近、全員が芋から新芽をちょろりと出してきています

 

そういえばもう少ししたら来年の新芽の先発隊(生まれたまま春まで動かんやつ)と花芽が生まれ始めます

やってみたい実験はたくさんあるので楽しみですね(ニチャァ)

 

ここまで見てくれた人に耳寄り(じゃないかもしれないけど)な情報

渡月橋(とげつきょう)

呼ばれ方は「とげっきょう↓」

谷の先端がとがっているのが特徴(多少の変化はあり)

とがってる→とげ→とげっきょう

これで渡月橋は忘れない(?)

 

↓ある登録品種

春に新芽が(物理的に)つぶれて、その後急きょ繰り出してきた葉っぱ

本芸とはあまりに違う斑芸になりました

写真は出すなと言われているけどこれはこれで奇麗なので載せてみました

ただし名前は伏せます

見た目としては白楽天がだいたいこんな感じです

でも白楽天ではありません

こういうのがあるから、その時だけの芸ではなく、今年・去年・その前・・・と継続して斑芸を見ていくのが大切になってきます