古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

今年の暑さ対策 ~ミスト大作戦~

おととし→冷やすだけエアコン設置

     エアコンと工業扇+水を撒く

去年→窓全開で水撒いて工業扇

今年→新たにミスト導入(もうエアコンは立派なインテリアへと変貌をとげています)

 

↓真ん中に通っているのがミストの管(天井の様子)

遮光ネットはコッテリ厚めで☆

 

これがなかなかおススメです

 

窓と扉を全開にして、昼過ぎくらいから毎日

壁にミストが当たるような向きにして、なるべくダイレクトに株にかからないようにしています

あとは、時々、ミストがかからない下段に動かしたりして毎日かかり過ぎによる過湿に気を付けてます

まあ、ところどころ葉っぱはべちょべちょになってますが(゚ε゚)キニシナイ!!

 

↓けっこうべちょべちょになる。右側のカンアオイの葉っぱに注目

 



夕方、日が傾き始めたら止めて、温室の外の通路や壁などを一通りホースで水撒きします

その後、工業扇を首振りで回して空気の循環と葉っぱを乾かします

 

 

商品によるのかもしれませんが、蛇口をほんの少しひねるだけで充分な量のミストが出るので、ホースで撒くよりもかなり水道代を抑えられそうな感じです

しかも水撒く所が減ったのでけっこう時短に

 

ミストをかいくぐって中に入ると、なんということでしょう

ヒンヤリと湿っていて、あの灼熱地獄が匠(水)の手によりジメジメした快適空間へと生まれ変わりました

 

一番日が当たるけど水も当たるところの温度・湿度計

体感では合ってる気がしないんだけど100均のだから?

 

傷んだ葉っぱも出てきたものの、新たに新芽が出てくる株もあったりと、室内から灼熱の外へと追い出したにも関わらず、今のところ概ねみんな元気でいてくれてます

 

↓ミスト後の工業扇

風呂上がりの扇風機は最高やね(チガウ)

↓夕方には外通路も全部ホースで水撒き

山にいるみたいな空気になります最高。

ド平野部のド住宅街だけど

なぜここに居るのか分からないシダも勝手に育つ育つ

↓去年から始めた桐生砂大作戦。絶賛継続中です

↓頻繁に動かすトレーには安い水苔を(軽くするために)

常にしっとりと湿らせておきます

 

品種の勉強のために温室から3株を拉致

土の表面が乾いた状態で連れてきて、気が付けば一度も水をやらずに5日間たってました

出勤日の昼間は灼熱、居る時はクーラーで冷え冷え

そんな環境でも元気いっぱいで、5日間癒しになってくれました

↓優しい亀甲がパソコンで疲れた目に効く(知らんけど)

 

うちは温暖化が始まってからエアコン完備の室内に置いてましたが(地植え隊以外は)、ここ数年でまた外(開けっ放しの温室)に戻しました

 

細辛の特性を考慮して、気温・湿度・潅水・日照などの条件さえ整えられれば、室内でも外でもどちらでも栽培できると思います

ただ、あくまで細辛は生きた和風インテリアなので、美人さんに作り上げてもらえたら幸いです

 

 

気温:生まれも育ちも日本だけど、現代のこの暑さはリームー。

湿度:しっとりくらいがいい感じ。でも意外とクーラーで乾燥しとっても元気にしとるで。涼しい部屋で手厚くお世話してくれても構わんよ

潅水:水切れに弱いってよう書かれとるけど、べっちょりしてるのは好きくない。新芽伸び伸び期の水切れは絶許

日照:あいつら(太陽光線)マジうざいんですけどー。あ、でも完全に覆われたら生きていける気がしない。春と秋と冬はうざくない程度に近寄ることを許す。夏はこっちくんな