古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

開花ラッシュ開幕

プリプリの枝豆たちがあちこちで開花してきました

素芯の小さな花の、今が一番美しい時です(地味だけど)

こんなんでも毎年見ていると可愛く見えてくるもんですね

地味ながらも混じりっ気の無い澄んだ緑には癒されます

 

同じ細辛の花でも大きめだったり小さめだったり、ツルツルしてたりモフモフしてたりわりと個性的です

毎年変な花を見つけては楽しんでおります

 

↓こういうゴツくて可愛げのない花もあれば、下の方に載せてあるキュート系の花もあります

その中間みたいな無個性タイプもあります

↓ 一年前に根伏せした芋吹きさん

もう花がつきました。元気やね

横から何か見えると思ったら

↓ 日当たり良くてポカポカポジションのせいか、ゆりかごから脱走を図る新芽

これから冬ぜよ??召されないでね

↓へちゃむくれさん

↓かなり早くから開花していたので薄汚くなってきました

↑↓ 入り口の広さがずいぶん違います

質感もなんか違う

↓こういうのが可愛く見えてくるんだから慣れとはかくも恐ろしきものよ

↓ここから三枚、雪月花の花

素芯ではなくウルミ花です

↓ プリプリの枝豆期から進化途中

↓ スズランみたいな形と小ささで、今年一番かわいい花

丸っこさがたまらん

↓これも小さくてかわいい系だけどつるりとした質感

↓土の中で咲いていたため掘り出したやつ

 

細辛にとって、花はあくまでおまけです

開花させることがメインではありません

本来の主役は春の葉っぱなのです

細辛ガチ勢から花はずーっと冷遇されてきました

興味の対象外として

株の勢いを落とすやっかいものとして

 

ただし、取るのは推奨しません

花にへばりつくように次の主役葉っぱが成長していきます

花を取ることで新芽を傷つけるリスクがあり、花が無くなるとそのぶん新芽が無防備になります

また、開花期は株に力があるかどうか見極める目安になります

開花期に細辛を買うなら花がついているものがおすすめです(ほとんど秋咲き)

もちろん最重要は葉っぱの芸ですが