古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

植え替え始まりました

やっと植え替え着手できました

今年はスタートが遅れましたが、うちでは人間側の都合で遅くなっただけなので、もっと早くやっていても問題ありません

とりあえず今回はちびちゃんズなので、株分けの情報はありません

「おっ」と思った根っこたちを披露したいと思います

 

↓ 今回のナンバーワン根っこ

二枚っ葉なのに長ーい立派な根っこをお持ちです

ぱっと見黒くなっている部分が全く無く全てが白根っこ

来年は期待できるかもしれません

↓大きめの鉢に入れるかと思いきや、小さめのプラカップにギッチリ植え

これで根っこの動きを観察します

↓今年の初夏に根伏せした株

新芽はあるのに新しい根っこが一本もありません

新芽はいいからまずは根っこ出してくんないかな・・・・・・

↓これも小さな葉っぱ一枚しかないチビ株ながらに長ーい根っこ

↓葉っぱの出来はひどいですがね

これも来年に期待

司牡丹です

↓今年の初夏に根伏せした雪橋

葉っぱは芋吹きさんです

出来が悪い上に多分バッタの食害にあってます

あいつら細辛ワシワシ食う(怒)

↓茶色い部分が根伏せした古芋の部分

白いのは夏以降に伸びてきた新しい根っこ

銘品雪橋さん、順調に成長中です

↓これは根伏せではなく、通常の株です

だけど、根っこがしょぼい、いわゆる「出来の悪い株」

いつの間にか新しい根っこがワサワサになって花もつけてくれました

もうひと安心です

↓根っこのボリュームに対して、葉数が多すぎるため、二枚を残して切り落としました

根っこに比べて葉っぱが多いと根っこの負担になります

↓見ていて楽しいプラカップ隊のモジャモジャさん

まるでア〇サキスの巣のよう(キモイ

↓底からハミ出るアニサ〇ス(ではなく根っこ)

↓wktkしながらカップから出したら、なかなかのモジャ具合です

↓来年はもうちょいきれいな葉っぱを出してくださいね

↓下から見た図

めっちゃ出てるやーんと思って鉢から出したら

↓あれ?そんなに長くない・・・・・・

↓どうやら鉢の深さが足りなかったご様子

↓次はこれ(左のやつ)に植え替えます

直径は少し狭くなるけど、たっぷり縦長です

芋が長い株は浅くても幅広の鉢に芋を寝かして植えて(古い芋からも出芽しやすくなる)、根っこの本数が増えて長さも伸びてきた株はしっかり縦長の鉢に植えて心ゆくまで伸び伸びと伸ばさせてあげるという鉢の使い分けがいいかもしれません

↓以前は毎回配合を変えて、いつ植え替えたかの目印にしていましたが、今は毎回ほぼ同じような配合にしています(土の上に何か置いたりして植え替え時期の目印に)

今やっている配合は、鹿沼2:日向1:赤玉1です(きっちりではない)

↓今年の植え替えに使うプラカップの待機所

プラカップ隊モリモリ増やします

(見た目はともかく)安い・サイズが選べる・縦長の形がいい・どこでもいっぱい売ってる・根っこ見れる・とわりと推せます

↓中学の時に使ってたハンダゴテがあれば穴あけも瞬殺です(ただし臭い)

スリット状に開けてスリット鉢にしてもいいかもしれませんな

アルミホイルを巻いて、根っこのために暗くしてあげます

細辛にはそんなに必要でもないけど防寒にもなります

↓鉢の下にたっぷり敷いた水苔(安いやつ)

鉢の中は水を辛くして、水苔は湿らせておきます

穴あけプラカップだと、平らな所に置いたら空気と水の出入りができないので、水苔はそれの対策も兼ねてます

 

細辛勢にとって秋は忙しい時期ですが、それが逆に楽しかったりもします

きつい夏のお世話を頑張って、お世話がうまくいっていれば秋の植え替えでモジャモジャのきれいな根っこや隠れ新芽さんを見せてくれます

いわゆる植物から渡される通信簿みたいなものですかね

「精進せえよ」と書かれるか「よくやった。褒めてつかわす」と書かれるか

今年はミストを導入したり、鉢の下の水苔を増やしたり、日当たりを見直したりとまめにお世話をしてきました(父が)

中にはやっぱり召されてしまった株や召されかけた株も出てきましたが、酷暑だったわりにはいい状態で秋を迎えられたかなぁというところです

 

とりあえず植え替えはまだ始まったばかり

まだ見ぬ通信簿はいっぱい控えています

細辛栽培の参考に使えそうな株があれば片っ端から写真を撮って載せていきます

まだちびちゃんズは残っているので、株分けはまだ先になるかもしれないですが

今月中・・・は無理としても来月中旬くらいまでにはなんとか終わらせ・・・・・・

ます多分