古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

株分けスタート

ちびちゃんズが終わって大きめ軍団の植え替えが始まりました

あけてみて、分けられる株で分けたい株は株分けしていきます

「この場合ははどうする」など植え替えや株分けにまつわるミニ情報をポチポチと載せていくので参考にしてみて下さい

 

まずは失敗談

多分半年前くらいに私が土をブレンドして植え替えた真鶴

ずっと父が心配していたそうで、あけてみたら案の定な状態でした

根腐れと芋が腐って株の生きている部分が半分くらいに・・・・・・

何をブレンドしたか覚えてないけど、いつもの赤玉・鹿沼・ゼオライトなどに加え見た感じだと培養土混ぜてある!?

なにしてくれてるよ、当時の自分

「こんな土にしとったら水持ち良すぎて過湿になってまうがね」

とダメ出しをくらいました

↓生きてる部分は半分くらいで、しかも3つに割れてしまっていました

↓この鉢を選んだってことはきっとそれなりに大きな株だったはず

また丁寧に作り直していきます

↓よくできた株と同じブレンドで同じように管理していても傷むことはよくあります

芋が半分腐っていました

↓芋が腐るとそこから出ていた根っこも袂を分かちます

↓せっかくいい根っこだったのに

↓同じ状態の株は複数

↓腐った部分を軽く削ってから殺菌剤を塗っておきました

↓本日のお品書き

↓割るところを写真撮って解説に使おうと思っていたけど、ちょっと離れて戻ったらもう割った後でした

一番上の写真の真ん中にあるちっさいやつは割ったというより割れちゃったやつ

よくあります

↓株分けした螢雪の片割れ

ちょっとブサな葉っぱ

↓上の螢雪

ゴツい古芋がついているから外して芋吹きさせるかと思いきや、これを取ると本体の芋と根っこがしょぼくなる&下の方で切った場合芋の全てが古すぎるため芋吹きしない可能性があるので今回は切りません

↓切るならココ

なのでピンセットより上がもうちょい育ったら切って根伏せします

↓植え替え&株分けが終わった子たち

今年写真撮れなかったくらい芸の悪いのも混ざっているのでそっとスルーしてください

↓花のモフモフに鹿沼の粉が・・・・・・

花を愛でたい人は気を付けてください

↓花の下部を見るとゆりかごの隙間から来年の新芽がひょっこりはん

↓着々と増殖するプラカップ隊

↓少し時間が余ったのでもう1トレーおかわり

↓モジャモジャないい根っこです

↓下の方からも新芽が出てます良き良き

土に埋もれているため色白さん

↓あける前から割ろうと言っていたやつ

↓横から見るとそうでもないけど、上から見ると芋が板状になっていて割りにくそうです

うわぁと思っていたら、「手で簡単に割れるでやってみやぁ」とのこと

↓とりあえずシンプルに真ん中らへんで割ろうと、根っこを左右に分けました

左右の根っこ量のバランスも良さそうです

この後、人差し指を起点にして芋がVの字になるようにパキッと折りました

ナイフを使わずに手で簡単に割れるのはいい株分けです

この時期にはもう新芽がいっぱいついているので触らないように要注意

↓おわかり頂けるだろうか

白い所が芋が割れたところです

↓殺菌剤を塗布(つけすぎ)

↓上から見たところ(右側は拭ききれなかった殺菌剤が溢れて分かりにくくなってますが)

↓こっちは来年の大株展示用に割らずに残しておきます(芸が大味にならなければ)

↓傷んだ花の横にも新芽がひょっこり生きているので、必要なければ傷んだ花も切り取らなくてOKです

↓こっちの方がよく見えるひょっこりさん

↓おかわりのぶん、全部あけたところで時間切れになったので植え替えは明日やります

↓そんな時の保存方法

濡れたタオルを用意します

タオルの端に葉軸と芋の境目(植えるときにここまで土を被せるって所)が来るように並べていきます

タオルはテーブルの端に合わせるとやりやすい

↓並べ終わったら足元からオフトゥンをそっとかけてあげます

↓次にくるくるとローリングしていきます

↓おいしそうな手巻き細辛が出来上がりました

↓ちゃんと植え付ける時まで程よくしっとりと根っこを守ることができます

乾かし過ぎず湿らせ過ぎず。です