古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

不知火(しらぬい)Shiranui 黒牡丹(こくぼたん)との比較

f:id:megumiio:20190810073810p:plain

 

葉形:卵形。葉縁は下方へ反る

葉肉の厚い輝葉

葉色:深緑色

斑芸:霰斑(浅緑色)、胡麻斑(浅緑色)、砂子斑(浅緑色)、切り斑(浅緑色)、流れ斑(浅緑色)

斑芸変化:霰斑の多い少ない

特記:霰斑・胡麻斑が切り斑・流れ斑となり葉の縁を主として点在する  

   源平模様になることもあり

   打ち出しがある

襟合わせ:深い

 

斑(ふ)が多い(葉の全面)

地色も斑も全体的に濃い目で美しいです

 

似た品種に黒牡丹(こくぼたん)シリーズがあります

違いは斑(ふ)の多さの違いです

①黒牡丹(こくぼたん)

②黒牡丹霰斑(こくぼたんあられふ)

③黒牡丹鯰斑(こくぼたんなまずふ)

④不知火(しらぬい)

 

黒牡丹は無地で①→④の順番に斑が増えていきます

ただし、鯰斑と不知火は数が逆転することがあります

不知火は鯰斑と違い葉形がきれいに整うのでそこで見分けます

 

f:id:megumiio:20190810074526p:plain

  ↑ 黒牡丹(こくぼたん)

f:id:megumiio:20190810075113p:plain

  ↑  黒牡丹霰斑(こくぼたんあられふ)

  ↑ 黒牡丹鯰斑(こくぼたんなまずふ)

f:id:megumiio:20190810075449p:plain

   ↑ 不知火

 

ちなみに黒牡丹三種類は古い品種です