細辛は基本、1年のうち春の前と夏の終わりの2回肥料を与えます
先月植え替えたときに肥料を与えなかった場合もちょうど約1カ月たって、肥料の与え時です
こちらでは種粕を使っています
カビカビしているのが肥料です
右の写真は白いのが肥料です(途中で黒いのが無くなったため)
どちらもごく一般的に売られているものです
今までは規定量より少なめで与えていましたが、
根っこが黒い菌にやられる原因追及の一環で、実験的に肥料を増やしました
(あくまで規定量まで。与えすぎると葉が野生化するので(ΦωΦ)
開花レースもじわじわ進んでいます
レース開始時期では
暫定1位:天女の舞
暫定2位:摺墨
でしたが
今月は波乱の幕開けとなりました
開花1位は天女の舞のまま
ただし・・・
花弁が2枚というまさかの事態に!
花弁が2枚しかない・・・
栄養を蓄えながらじっくり花を作っていくところ、
早々と開花させてしまったためなのか不完全な状態の花となってしまいました
地味な細辛の花がさらに地味さを増しています
まあ、花がダメダメでも来年の葉っぱへの影響は一切ないので問題ないです
細辛の武器は花ではなく葉っぱの斑芸ですから・・・
2位はまさかのダークホース、おかめです
先月末に交換会でゲットした、あのモサモサのおかめです
ワッサワサの根っこでカロリーオーバーな栄養を取っていたおかげなのか、
いいサイズの花が完璧状態で開いています
(地味だけど)なかなか見ごたえのある花です(地味だけど)
これが赤だったり紫だったりと他の植物みたいにカラフルだったらなぁ~
と思わなくもないですが
花にあまり目立たれると、細辛の売りである侘び寂びが弱まってしまうので
これでいいんです
地味ですが、素心といって緑の花ってのも珍しいらしいんですよ
ちなみに、花の大きさは実生において何の影響もありません
肥料をたくさん与えれば大きい花ができるから、その分種もたくさんできて増やしたり新品種を作り出すのに有利!!ってことは全くありません
ただただ葉っぱがガサガサゴワゴワになるだけです
できる種の数に花のサイズは関係ないのです
ただ、自然受粉を考えると、色々な品種が近くにある方が新品種作出においては有利です
なので複数の品種を持っていて新品種を作りたい方はぜひ近い距離で管理してください
実生での新品種作出は非常に難易度の高い方法で、気が遠くなるほど時間もかかりますが、希望を持ってチャレンジする価値はあると思います
第3位は摺墨です
これも小さめで、開き途中には2枚に見えていましたが、しっかり三枚の花弁で開いてくれました
小ぶりでかわいらしい花です
これからもっと開きます
他のは、ガッサガサの新人おかめさん以外はどれもこれもごくゆっくりと育っています
栄養を蓄えつつじっくりと成長して立派な(地味な)花になりますように!
そんな煌びやかな(?)開花レースの陰で
葉っぱたちがどんどん劣化していってます
ついこないだまではまだきれいに見られる状態でしたが
今月に入ったあたりで急激に劣化が進みました
部分的に枯れていったり、黄色くなったり、萎びたり・・・
とても写真に撮れる状態ではないです(撮りましたが)
一部が黒く枯れて、全体的に黄ばんできています(まだ劣化組の中ではマシなほう)
この時期から株は花を育てるために葉っぱを犠牲にして花に栄養を回します
そのために葉の劣化が加速していくのです
お気に入りの葉っぱも軒並み劣化が加速しているので
分かってはいたけど見る度にため息が出ます
もちろん、全てが劣化するわけではなくきれいなまま次の春までもつ葉もあります
秋と冬は観賞対象がなくなるというわけではないので安心して下さい
基本的には「1年中楽しめる観葉植物」ですから
ただ、肥料を増やしても劣化するものは劣化するので
(カロリーお化けなおかめも一部絶賛劣化中)
株次第ですかね
きちんと世話をすれば春頃にまた美しい葉を見せてくれるので
間違っても捨てたりすり潰して漢方薬にしたりしないでください