新しい写真は上質な葉が完成したら掲載します
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2022年 最高の斑芸が出たので掲載します
↓左下の葉は地色が濃い為、より斑芸がくっきり見える
一時的なもので絶対に継続はしない
初代株
液肥実験株
秋から春まで月二回液肥使用
肥料の効き過ぎにより鮮やかさが無くなる
登録年:平成3年
発生親:六歌仙(実生)
葉形:楕円形、表面は平坦
葉肉の厚い毛葉
葉色:濃い鉄色
斑芸:亀甲(密・白緑色)、谷(中・白緑色)、蝶(中・薄緑)
特記:葉縁まで亀甲が鮮明である
襟合せ:深い。上反り
濃い地色に、密で白い亀甲がくっきりと浮かび上がります
六歌仙などはノリがかかっているためふわっとしていますが、葵錦はノリがないためきりっとしているのが特徴です
↓葵錦の基本の状態
襟合わせ良く蝶があり、地色が濃い。葉縁まで亀甲が鮮明で、ノリが入ってはいけない
↓上の写真の、二年前の状態
肥料を抜いて作り直し途中。葉色薄く亀甲が部分的に滲むが許容範囲。細かく形の良い亀甲と蝶の存在が確認できる。本芸として紹介するには少々芸が甘いが品種の特徴は出ている
似た品種
↓六歌仙
芸は葵錦と似るが全面にノリがかかるため地色や芸がぼやける
↓六歌仙
ノリがほとんどない状態。奥の葉はわずかにノリがあるが、手前の葉はほとんどノリが無く亀甲がにじむ程度。六歌仙はノリありが基本なので、年が変わればまたノリが入る。その変化で品種を見極める
芸を見る
↓目覚
同じ亀甲系でノリがある品種。ノリが薄い時はぱっと見葵錦に見える時もあるが、目覚は蝶が無く葵錦には蝶がある。蝶の有無は品種の見分けで重要な要素。しかも簡単なので蝶を確認する癖をつけるのがおすすめ
↓真鶴
こちらも亀甲系で蝶無し。もっと粗いはずの亀甲が一時的に細かく出現。ただ、地色とあまり変わらない鮮やかさの無い冴えない色。なおかつ滲んでいるとまで言わなくても輪郭のはっきりしない亀甲は上質の亀甲とはいえない。葉形・蝶など葵錦の特徴が出ていてももしこのような亀甲の場合、葵錦のラベルはつけられないし、作り込んでも葵錦の本芸にはならないと思われる
変化を見分ける
葵錦は本芸が出るような株であれば、そこまで大きく変化することはありません。六歌仙とは間違えやすいですが、そこさえクリアすればわりと簡単に見極められる品種ではあると思います。ただ、本芸にならない小さな株や、わき葉・幼葉・秋葉は雑で冴えない亀甲で出ることが多いです。その場合は品種判別の難易度が一気に上がります。あとは葉色や芸の色は作りによって多少濃くなったり薄くなったりの変化はします。また、一時的に襟合わせがわずかに悪くなることもありますが、作が良くなれば再び形が整ってきます。