古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

細辛にとって日差しがちょっと強くなってきました。総員退避!

ちょっと予想より早く、日差しが強くなってきました(中部地方平野部)

ついこないだまで冬⇔春だったのが日によっては春後半みたいです

 

昼間、外に出ると「日差し強っ!!」と感じる地方の方は可及的速やかに家に帰り細辛の置き場を確認してください

 

葉の成長中は日に当ててって書いたんですがね

こんなに早く日差しが強くなるなんて

 

もし、直射日光が当たるところに置いていたら、即日陰に移してください

観葉植物でよく表現される「レースのカーテン越し」でも細辛にはもう強すぎます

 

↓参考までに

細辛の置き場

快晴の真昼間でこれくらいの明るさにしています

f:id:megumiio:20200428183535j:plain

 

まだ新芽に近い状態や成長しかけた小さな葉が特に強い日光に弱いので、奥の方の日当たりが控えめのところに移しました

室内のほとんど日光が当たらないようなところに置くと今度は徒長との戦いになってしまうのでそれは避けてください

葉の成長に日光は必要不可欠です

 

完成に近い葉・完成した葉は、地色の濃い品種は比較的日光に強いです

(どんとこい直射日光!ではない)

ただし、地色の薄い品種は注意が必要です

 

↓例えばこういうの(朝陽)

おわかりいただけるだろうか

葉先に近いところがテリテリしてます

これは、毛葉の毛が強い光で焼けてしまってテリテリのツルツルな輝葉のようになってしまっています

もう復活はしません(株は大丈夫)

f:id:megumiio:20200428195903j:plain

 

こんな失敗例もあります

小さなうちに強い日光に当たって焼けてしまいました

もちろんこれも復活しません(これも株は大丈夫)

ちなみに早く出過ぎた新芽もしもやけによってこんな感じになります

f:id:megumiio:20200428200750j:plain

 

温度は?というと、この時期なら上がっても問題ありません

真夏の灼熱地獄はやばいですが、春のちょい暑くらいなら大丈夫です

 

季節の変動がイマイチ読めないこの時期、細辛の成長期と相まって管理がめんどくs・・・大変ですが、春が終われば落ち着くのでそれまで丁寧に管理しましょう

 

*まとめ*

小さな葉→弱い。光の弱めの場所へ。ただし弱すぎると徒長する

成長した葉(地黒)→けっこう強い

成長した葉(色白)→弱い。毛が焼けてテリテリに

 

完全に完成してピクリとも動かない葉はもう日光は必要ないので、室内の好きなところで楽しんでください