古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

今年は早々と外へ

細辛は冬の間は外の寒さに当てる必要があります

そのため、秋もしくは冬になったら(暇な時に)室内から外に出しますが、今年は9月の中旬には外に出しました

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どちらの写真も右側が西で、きっちり遮光してあります

温室としての建物ですが取れる窓は全て取っ払って、風が通り抜けるようになっています

 

去年は11月に入ってからここに持ってきましたが、早めに日光と自然の風に当てたかったので涼しくなってすぐに動かしました

室内でも夜は蒸し暑かったせいか状態の悪い株が結構出たので、冬眠前にしばらく快適空気の中で静養してもらいます

ハイドロ組とガチで召されそう組はまだ室内に取り込んだままにしてもうしばらく様子を見ます

 

「状態の悪い株」の内容

葉が黒く焦げてどんどん広がる。最終的に全面に焦げが広がり枯れ落ちる(株自体は生きている)

殺菌剤を塗布しても効かない。根っこはツヤツヤぷりぷりふさふさのもあれば、根腐れしているのも

 

今までこんなことは無く、原因不明

考えられる原因としては

・春、急激な気温上昇でかなり早く室内に取り込んだため、成長期の日光不足

・去年畑に地植えしていた株を大量に鉢上げしたので、その時に招かれざる何か(カビや線虫など)が紛れ込んでいて本気を出してきた

・細辛の管理スペースにある窓の外にキワーノやらパッションフルーツやらを植えてグリーンカーテンを作ったがキワーノが病気がちだったため、カビが細辛に伝染した

(キワーノは無事収穫してもれなく食べました)

・夜、エアコンを切ったため、暑くて蒸れた

 

まあ、上のどれかが原因でカビ大発生かなぁと考えてます・・・

ちなみに去年も焦げの発生を記事にしていますが、数も少なく、ろこつに黒ずんでた根っこの洗浄であっさり回復しました

今年のこれはそれの上位互換なのか別件なのか・・・

 

とりあえず秋の植え替え祭りで殺虫殺菌をきちんと対策して、来年に備えつつ原因究明に尽力していきます

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本日の植え替え対象者たち

リフレッシュ終わって日陰でまったり~