古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

そろそろ外へ

ずいぶん涼しくなってきました

暖房を入れる前に細辛たちを外へ出しました

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こちらでは外の小屋に置いてます

西日は入らないようにして、外と同じ気温を保つように管理しています

手前の方に首長族がたくさん・・・来年は徒長させないように作ります

 

細辛をなぜ外に出すのか

それは

冬の寒さに当てないと、春、新芽が出てこないからです

寒さに当てることとの因果関係は不明ですが、

一時期、新芽が出なかった時があって、

追及していったら、外に出していないことが原因でした

「冬」を経て「春」に芽を出すという野生がまだ細辛の中に残っているのかもしれません

 

外に出すにあたって

①出す時期は寒くなりきる前でも寒くなりきってからでもいつでもOK

 ただし、暖房をつける部屋にある場合、暖房をつける前には出してください

 細辛をとりまく温度変化が狂ってしまいます

②強い日光には当てない

 真夏の直射日光はもちろん、この時期の昼間の光も細辛にはまだ強いです

 朝の柔らかい光には当たるようにしてあげて(花を育てるため)、

 昼間、特に夕方の西日は避けてください

 

 なぜ日光に当ててはいけないのか

 日光に当てることで葉が焼けてしまいます

 細辛の葉は夏→秋→冬とどんどん劣化していきますが、

 それでも鑑賞に堪える葉はこの時期でもたくさんあります

 そんな生き残った葉でも日光に当てることで焼けさせてしまうのです

 日光に当てなければ劣化はしないなんて事はありませんが

 一年中細辛の観賞を楽しむためにも、よけいなリスクは避けてください

 

 ちなみに、既に枯れてカリカリになった葉しかない株は日光なんて気にしなくてOKです(こちらにもいくつかあります)

 しっかり寒さに当てて来年の葉を楽しみに待っていてください

③雪には驚くほど強いです

 雪の中に埋もれてもへっちゃらです(実験済み。雪国クラスのは不明)

 ただし、水やりの管理などが面倒になるのであまり雪をかぶらせない方がおすすめです

④雨は避けてください

 水やりの面で管理がしにくくなります

 

以上のことをふまえて外に置く段取りをしていってください

もしくは屋内でも外と変わらないくらい寒い置き場所があればそこのほうが楽ちんかもしれません

 

まだきれいな状態を保っている葉っぱたち

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多少コゲたり、黄色っぽくなったり、薄っぺらい感じに見えたりはしていますが

まだまだ観賞に堪える葉っぱたちです

 

一番ひどいのだと完全に枯れ葉状態でくしゃくしゃになってます

が、ちゃんと生きているのできちんと世話をして来春、再会できます

 

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