古典園芸植物 細辛の世界

四代続けて細辛の栽培、品種作出をやっています。細辛の未来を危惧して、途絶えさせないためにも品種の紹介や栽培方法の情報放出をしていこうと思います。

古葉刈り取りと新芽伸び伸び期到来

3/18 目覚の部分を訂正しました(目覚ではなく六歌仙でした) 先月に始まった新芽ひょっこり期 気温の上昇と共についに始まりました 新芽ぐんぐん期の到来です(適当) というかすでにがっつり始まっています 中にはもう開いたものも この頃になると我々人間…

斑もの

斑 天の川・大斑泰山・銀世界・金舞鶴・黒牡丹霰斑・黒牡丹鯰斑・ささめ雪・残雪・敷島・不知火・泰山雪・宝錦・宝船・千代の寿・東洋殿・錦松・羽衣・葉桜・宝生殿・舞鶴・満月・雅・明星・羅紗丸 ↓羽衣 玉 太田切斑・玉兎・大幸・最中の月* 下がり藤 三光 …

蝶谷系

蝶 司牡丹・露の蝶 谷 黄金橋・金閣 蝶・亀甲 鳳凰錦 蝶・斑 関の戸 蝶・谷 五三の宝・彩星*・雪橋・谷間の雪・丹頂・鶴と亀 谷・斑 渡月橋・平和の光・地球宝* 谷・玉 唐牡丹・玉通・天鈴殿 谷・ひげ 錦鳳 谷・亀甲 金鳳錦 蝶・谷・斑 安土の誉・嵯峨錦・杜…

亀甲系

亀甲 愛国の華・迦陵頻・金城冠・金星光・興亜の光・鐘馗・昭和錦・大黒天・龍頭・天光錦・友白髪・福恵比寿・福牡丹・真鶴 亀甲・斑 朝日錦*・老の友・緒房亀甲*・世寿 亀甲・峰 千代田錦 亀甲・下がり藤 長盛殿 亀甲・蝶・谷 葵錦・谷間亀甲・武蔵 亀甲・…

無地・図もの

無地 伊勢摺墨・黒城・黒牡丹・摺墨 図もの 図 七福寿・蜀光錦・紅孔雀 図・斑 羅紗丸の図 図・下がり藤 五十鈴錦・三光錦・沼山の図 図・亀甲・谷 金星光の図 図・斑・下がり藤 鬼笑 図・亀甲・峰・のり 春瓏 図・蝶・谷・斑 春粧* 図・蝶・谷・亀甲・のり …

小さな小さな主役たち

が、今年もついに動きを見せ始めました 新芽ひょっこり期の到来です(適当) ↑真ん中の薄い緑のが新芽。そのまわりの薄汚れた緑のが鎧 新芽は鎧に守られながら地上に出てきます ついこないだまで鎧やゆりかご(どちらも非・正式名称)にくるまっていたのが、…

2023年 イベント情報

細辛のイベント、もしくは細辛が出品される展示会や即売会などの情報をまとめていきます 新たに情報を入手したら追加するつもりです 延期や中止など変更があった場合、分かり次第お知らせしますが完全網羅はできないことをご了承ください 2月 2/4・5(土日)…

今年の細辛の最新の紅葉はこうよう2023 

毎年こっそり楽しみにしている細辛の紅葉 今年は遅かったけども、ようやく色んな葉っぱが染まってきました 紅葉が進んで濃いピンクになった泥酔さんもいいけど、染まり始めのほろ酔いな桜色も目に優しくてお気に入りです この桜色をお届けしたく、なるべく本…

秋の賑わい

あちこちで順調に育っていたぷりぷりの枝豆・・・蕾たちがいつの間にかすっかり開花しました クッソ地味な素心花ですが、わりと個性があって見ているとこれはこれで楽しいので、写真でおすそ分けしていきます ちなみに花にある三枚の三角のやつは花びらでは…

根っこと鉢サイズ

今回は根っこの様子と鉢のサイズについて書いていきます 植え替えしてみたら、根っこが何かヘン(ガチでヤバい場合はまた別) って時の鉢選びの参考にしてもらえたらと思います たくさんの芋吹きも見つけたのでムダにしないための植え付けの様子も載せていき…

株分け色々

細辛の株分けは一期一会 1つとして同じ形の芋はありません 切る場所がすごく分かりやすい時もあれば、悩ましい時もあります そんな時の参考になればと思い、今年も始まった株分け祭りで見つけたケースを紹介していきます 今年の第一陣 鉢から出して洗ったの…

新品種・未登録品種一覧(あいうえお順)

流通済み・未流通含みます あ行~な行 は行~わ行 あ行~な行 安土の誉(あづちのほまれ) 淡墨(うすずみ) 宇宙(うちゅう) 朧月(おぼろづき) 折鶴天司(おりづるてんし) 織姫(おりひめ) 華心(かしん) 唐牡丹(からぼたん) 吉法師(きちほうし) …

開花シーズン開幕!!

始まりましたね 開花シーズン あちこちでプリプリの枝豆・・・蕾たちが育っています まだまだ小さな枝豆・・・蕾もありますが、早い株はすでに開花しました 蕾の確認する時間が取れないうちにあっという間に2株咲いてしまい、いくつかは間もなく咲きそうで…

推しを語ってみる

細辛を勉強し始めて三年ちょい しっかりすっかり細辛バカに成長したところで、ヲタとして推し(の品種)を語ってみたいと思います ただ、まだ新人ゆえ、どの品種も新鮮に感じて好きなんですが、とりあえずその中でも特に好きな品種に絞りました マニアックに…

桐生砂 あれからどうした?

「温室内をしっとりうるうるにしたい!!」 そんな思い付きで始めた 桐生砂敷き詰めるゾ大作戦 温室内がしっとりうるうるになったかは(湿度計をチェックしなかったので)よく分かりませんが、期待した通りの効果は出てきました♪ コレ↓↓ 鉢が持ち上がらなく…

図(ず)

斑芸解説の「斑」のところにも軽く書いてありますが、きちんとまとめたので新たに図(と虎斑)だけの記事を作りました。 なお、カンアオイの芸は詳しくなく、芸の解釈の相違を知らないので、細辛に限定しての解説とさせて頂きます。 図は他の芸とは違い、出…

生まれ出ずる秋葉とか環境作りとか

久しぶりにカメラ片手にじっくりじっくり細辛観察をしたので、寄せ集めのゆる~い内容で書き進めていこうと思います まずは湿度作り 過湿NGな細辛だけど、空気中の湿度は作ってあげたい。なんなら温室の中をしっとりと潤った環境にしたい。あわよくば自然の…

宝船(たからぶね) Takarabune

登録年:明治31年(おそらく。それ以前は銘鑑での追跡不可能) その後除外(昭和6年の銘鑑には記載無し) 葉形:卵形、表面は平坦 葉肉の厚い毛葉 葉色:緑青色 斑芸:亀甲(葉脈・地色)、霰斑(深川鼠色)、胡麻斑(深川鼠色)、砂子斑(深川鼠色)、切り…

宝錦(たからにしき) Takaranishiki

登録年:明治31年(おそらく。それ以前の銘鑑で追跡不可能) 葉形:楕円形、葉全体が下方へ反る 葉肉の厚い毛葉 葉色:深緑 斑芸:亀甲(地色・深緑)、霰斑(深川鼠色)、胡麻斑(深川鼠色)、砂子斑(深川鼠色)、切り斑(深川鼠色)、流れ斑(深川鼠色) …

展示会を振り返る

6/11,12の2日間にみよし市で開催した展示会は楽しい時間と共に無事終了しました 展示の様子をまったりと振り返っていきます 金曜日夜8:30くらい 設置終了直後の様子 細かい手直しは明日 私の展示ゾーンその① 「並べ方も大事。適当に並んでいるだけではダメ…

品評会 presented by 日本細辛連合会

第53回古典園芸植物美術品評大会 に行ってきました なんぞそれ? という方のためにさらっと解説 毎年これくらいの時期にやる、細辛のコンテストと交換会(競り)です 主催は日本細辛連合会 細辛の銘鑑を作成している、品種管理団体です 会員が自慢の株を持ち…

新芽成長記録 5/7ら辺

もう、大半の葉が出来上がってきてるのでこれで新芽記録は終わりにします 去年もがっかりが多かったけど、今年はもっと不作でした なるべくきれいめな葉を選んで撮りましたが、写真に撮れない株がいくつもあります また、作り直していずれお披露目したいなと…

第二回 細辛寒葵研究会展示会のお知らせ

去年とは違う場所なので、去年来てくださった方々はお気を付けください 一鉢でも多く持っていけるように日々、丁寧にお世話しています うちからは展示が主ですが、お渡しできるような余剰株が確認できたら持っていく予定です(来月確認) 販売は合同開催の方…

新芽成長記録 4/12

すっかり昼も夜も気温が上がって、新芽たちもガンガン成長してきました 全部ではないですが、新芽たちの成長具合をご覧ください 今年は細辛連合会の品評会が岐阜県羽島市で5/29にあります また、愛知県みよし市で6/11.12に展示会も行います (どちらもコロナ…

新芽成長記録 3/29

あと新芽に関わる、役に立つ(?)豆知識を少々 小さな小さな新芽たちはまだ芸が甘く色も薄いのでどの品種も同じように見えます なので特に品種名は書いてません 幼葉たちのヨチヨチ感をお楽しみください ↓斑芸はきちんと出てるのに超小さな葉っぱ もう、普…

新芽成長記録 3/17ら辺

すでに開き始めた葉も出てきました 日々、新芽たちが変化していくため毎日見ても飽きない時期です(見れてないけど) 新芽がぐいーんと伸びてきたら、表面が乾いたらもう潅水してます(中が湿っていてもOK)流れ出るまでしっかり潅水します この時期は多少や…

展示会のご案内

2022/4/1(金)~4/3(日) 愛知県みよし市で寒葵・山野草等の展示会があります 去年春に一緒に展示会を開催した方の開催です 今回はお客さんとして遊びに行こうと思ってます(まだ予約してないけど) 販売もやっているので、興味ある方はぜひぜひ♪ ちなみに…

ついに始まりました

新芽たちの成長期 動きを見せているのはまだほんの一部ですが、数日でずいぶん変化するようになりました 写真を撮ってもブログなどを更新できないうちにどんどん状況が変わって写真が使い物にならなくなる時期到来ですorz 数日前に撮った写真もせっかくなの…

葉っぱ、大収穫祭 etc

だいぶ早いですけどね 去年いつやったか確認したら3月後半でした 一か月以上も早いです 最近、晴れた昼間は春みたいな暖かさで、新芽がいつもより早く動き出しそうな気配なので今のうちにやっちゃいました(父が) 葉数が多い株の葉数を減らすだけと聞いてい…

そろそろ春支度

とは言ってもちょっとまだ早いんですが 後述の「やらかし」をきっかけに、師匠(父)による棚チェックが入りました ちょくちょく触ってシナッとなっていたら潅水 (たまにチェックをさぼってクッタリ) そんな感じの管理で、とりあえず株の状態は「問題無し…